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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (20) [健康と食習慣]

えごま油は、ジュウネンともいうそうですね。田舎では昔から、10年は長寿が叶う油と呼ばれていると聞いています。効能を教えて下さい。】(東京都葛飾区 男性Tさん)


[ひらめき]

えごま油は、東北地方や岐阜や長野県の一部地域では、昔から別名「ジュウネン」と一般に呼ばれるそうです。
質問者のご指摘のとおり「食べると十年長生きできる」という謂われが、名前の由来だといわれています。

「十念」と漢字表記するそうですが、仏教用語では「十念」は「南無阿弥陀仏」と阿弥陀仏の御名を十回唱える作法のことで、極楽浄土に往生できる、と説かれており浄土教義では重要とされているのだそうです。
民俗的に仏教との関係を調べるまでは至っていませんが、何らかの関係は見いだされると思います。


えごま油は、日本列島では縄文時代中期の長野県荒神山遺跡などからも種子の化石が見つかっており、食用の歴史は古いのですが、原産地の中国・雲南省高地から中国、朝鮮半島を経て栽培法が伝わったと考えられています。

東北地方や長野や岐阜県といった山間地では、えごまの実(種子)は比較的小粒ですが表面を固い皮が覆っており、これを石臼で挽いた粉、搾った油は貴重な栄養素を含む食物と認識されていました。
「畑の青魚」とは、えごまの実のことを指しますが、山間地域では新鮮な海魚などは流通しにくかったことから、内陸部ではえごまの実(種子)を栄養価が近いことでそう呼んだのです。
大豆が「畑のお肉」と呼ばれた様に、古来より日本人はその高い栄養価を的確に理解していたことになります。


話は少し逸れますが、このえごま油と共に、古くから日本で栽培されていたのが麻の実です。邪馬台国の遺跡ではないかと推測される奈良県の纏向(まきむく)遺跡からは、食材としての様々な動植物の骨や種子類が発見されていますが、その中にも大麻の実が含まれていました。

古くは、日本列島でも、えごまの実と共に大麻の実は栄養価の高い貴重な食物でした。また、大麻の茎の繊維は細くて強く、衣服の原料としても重要でした。
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         【大麻の実(写真)】

ところで、中国の「広西壮族自治区巴馬県」はユネスコでも認定された長寿村として有名ですが、長寿村を中国では「長者村」と呼びます。

『くっきんぐるうむ』に載った三成由美さんの詳細で簡潔なレポートによると、中国南西部の広西巴馬県は、
「海抜は400~600メートルで、石灰岩のカルスト地形の奇岩の山々は独特で、山間の谷間、窮地が点在し、長寿者はこの渓谷河畔地域に住んでいる。交流が不便で、外界との接触もなく、自然に閉鎖的な状態になっている。」と、記されています。

2009年4月時点で、この閉ざされた山間郷に、100歳以上の長寿者が81人もいて、人口に対する長寿率は、まぎれもなく世界一だそうです。NHKの「プレミアム8〈紀行〉世界一番紀行」という番組でも紹介されたそうなので、ご覧になった方もおられるかもしれませんね。

私が注目するのは、長寿者の食生活・習慣です。

最近のアンチエイジングの研究では、長寿の要件は75%が遺伝要因ではなく、環境要因によるものだそうです。その環境要因には、先ず食事と運動と生き甲斐が重要であるとされています。
食事が重要なのは、何しろヒトの体は、その食べた物でできているのですから。

広西巴馬県の長寿者の食生活・習慣で重要な点は、
(1)毎食はトウモロコシやお米のお粥が主食である。
  旬の雑穀(豆粉や火麻仁粉など)がお粥に加えられ、茶碗に1-2杯の7分粥が食されており、副食に季節の山野菜や薬草を少量の油(火麻仁油や大豆油)で塩と水を加えて、鍋で炒める簡単な料理が添えられる。
(2)1日の平均的な摂取カロリーを計算してみると、約1000kcal程度と少食であった。
(3)規則的な労働を尊ぶ風習と環境に適合した生活習慣が厳格に守られている。
(4)恵まれた自然環境(湧き水を飲水としたり、澄んだ空気やマイナスイオンの影響、年間を通して18-21℃の過ごしやすい気候など)にある。

長寿村の立地上の条件も大きいでしょうが、特に注目なのは、主食のお粥習慣で、胃腸に負担が少なく、消化酵素の生成と働きを有効に抑えられる無駄の少ない食習慣と言えるでしょう。
また、1日の平均摂取カロリー量が約1000kcalというのは、少食とも言えるでしょうが、規則的な豚の世話や農軽作業と共に、結果的には食と運動のバランスが取れた好習慣と言えるでしょう。

長寿者の殆どは現役で働いており、寝たきりの老人は見当たらないのだそうです。
日本での100歳以上の長命者の約半数が寝たきりだったり、認知症を患っており、活動的な老人が23%ほどでしかないのとは、対照的と言えるでしょう。

また、食事の中で注目の食材は「火麻仁」でしょう。
この火麻というのが、先に話題にした大麻のことです。「仁」は、実(種子)のことです。
亜麻仁油の「アマ」と間違えられることもあるようですが、火麻仁はアサ(麻)科の1年草の実です。
広西巴馬県の長寿者は、幼少の頃から、この火麻仁をお粥に加えたり、スープで飲んだり、野菜炒め油などとして常食していることが大注目されています。

ここでも「相関関係から因果関係を導き出す」ような努力が、盛んに行われています。

まず、火麻仁に含まれる植物由来の抗酸化物質の探索です。大麻の実には「カンナビシンA」というポリフェノール系の抗酸化物質が、その実に0.343%程度含まれるそうです。
カンナビシンには、AからGまで数種類があるようですが、抗酸化力が強く活性酸素の働きを抑え、抗ガン作用も認められるそうです。
また、えごま油と同様に、細胞膜や細胞間の免疫機能を活性化し、生理活性情報の伝達物質にもなっている必須脂肪酸が80%程度含まれており、n-6系(オメガ6)の不飽和脂肪酸であるリノール酸とn-3系(オメガ3)の脂肪酸であるα-リノレン酸が3対1の割合でバランス良く含まれているそうです。

ちなみに、えごま油との比較でいえば、えごまに含まれる抗酸化物質には「ルテオリン」という天然の添加物があり、必須脂肪酸の含有に関しては、えごま油にはn-3系(オメガ3)のα-リノレン酸が60-65%以上、n-6系(オメガ6)のリノール酸が13-14%程度含まれています。


以上、見てきたとおり、日本列島でも古来より、ジュウネンと呼ばれる「えごま」や大麻の実(火麻仁)が、その栄養価の高さから貴重な食材として栽培され、食料として欠かせないものでした。日本各地の遺跡から見つかる種子(実)の化石がそのことを如実に物語っています。
こうした貴重な食材は、現在でも、もっと見直されても良いはずです。
しかし、火麻仁には大麻を取り締まる厳しい法律があり、一般化はなかなかに難しいようです。


ところで、分子生物学の分野では、近年「長寿」やアンチエイジングの関連で、テロメア研究が盛んです。
テロメアとは、細胞内の染色体の末端にあり、細胞分裂でDNA複製が行われるたびに短縮されるため、細胞寿命時計とか老化時計と呼ばれます。人の正常体細胞は無限には分裂できず、テロメアが一定の長さ以下になると分裂は停止されてしまいます。すなわち、加齢と共にテロメアは短小化していき、限度(50-70回といわれる)に達すると「老化」となるわけですね。
そして、1980年代頃よりテロメアの長さを修復・維持する特殊な体内酵素「テロメラーゼ」が発見されました。

俄然、テロメアと「テロメラーゼ」との関連や応用が注目されることになりましたが、さしたる成果にはつながっていないようです。
生殖細胞やガン細胞などを除いて、一般の生体細胞ではテロメラーゼの活性は抑えられており、この酵素の働きを制御することで生体細胞のテロメア末端の修復やガン細胞の短命化が期待されているのです。

しかし、未だ課題も多くあり、実現には時間もかかるようです。

この夢のような技術と特効薬の出現を待つ間に、座して待つのではなく、ひとまず私たちはえごま油=ジュウネンを常食することで、10年程度の延命を実行する方策に打って出る、のが得策なのではないでしょうか?
皆さんのお考えはどうですか?


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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (19) [健康と食習慣]

えごま油を使って1年くらいです。毎朝パンに塗ったりして食べており、健康によい油だと実感していますが、人に勧めると「ちょっと苦手かも」とおっしゃる方もいます。どんな使用法がお薦めですか?】(埼玉県越谷市 女性Cさん)


[ひらめき][ひらめき]

えごま油の良さを実感できるのは、習慣的に摂食してみて初めて分かることも多いですね。
私もまさに、そう感じている一人です。

いくらえごま油が「理想の油」とか、身体に良い油といっても、続けて食べなければ、意味がありません。

最初は、興味先行で始める方も多いのでしょうが、即効薬のような効果は期待できませんから、継続使用を諦めてしまう人もおられるでしょう。


しかし、小さな趣向(nice one !)を見つけて、それを習慣化することが一番の近道ですね。

まあ、強制も出来ませんから、人それぞれの好みや工夫に期待する部分は多いと感じています。
そんな中で、私なりに美味しく続けられる方法を考えてみました。
こだわりと言っても良いかもしれませんね。
一つのことをきっかけに、それを続ければよいわけです。

「元々道はない。そこを通る人が多くなれば、そこが道になる。」という主旨のことを中国の魯迅も書いています。
この「道」を、習慣と読み替えてみれば、良いでしょう。

以下、是非、参考にしてみて下さい。
IMGP0811.JPG

えごま油には、通常2種類のタイプがあります。

「純搾り」「純正搾り」という、黄色いタイプ(Y)の生えごま種子をそのまま圧搾機で搾って、異物を濾過して瓶詰めしたもの。
こちらは、少し生臭さが後味として残る場合があります。

それから、褐色のタイプ(B)の、生えごま種子を約百数十℃位で低温焙煎して、圧搾機で搾って、異物を濾過して瓶詰めしたもの。
こちらは、香(かぐわ)しい紫蘇(シソ)の香りがプーンとして、ゴマ油を思わせます。

このえごま油の黄色(Y)タイプと褐色(B)タイプを使い分けると、摂食のバリエーションがうんと広がります。


(1)えごま油を、なるべくそのまま摂食する場合に。
上記の写真のように、焼きたてのパンや焼き餅に浸けて食べても良いでしょう。
生野菜や果実のジュースに加えても良いでしょう。
YタイプとBタイプどちらのえごま油でも良いです。


(2)えごま油を、調理に使用する。
Yタイプは、低温での天ぷら油や炒め油としても利用可能です。えごま油は沸点が低いので高温調理油としては向きません。サッと炒める野菜炒めなど、少量の油で可能ですから、簡単便利です。
Bタイプは、火にかけるとすぐ泡立ってきますので、向きません。加熱調理油ではなく、料理の仕上げ用の香り付け油に丁度良いでしょう。胡麻油やラー油代わりにどうぞ。
韓国料理では、低温焙煎のBタイプの方が一般的に使われています。
一般に、えごま油に含まれる脂肪酸のα-リノレン酸などは、その組成構造から酸化を受けやすいといわれており、加熱調理に向かないと思われがちです。
しかし、純搾りのえごま種子にも、ルテオリンという熱に強いフラボノイド系の黄色い色の抗酸化物質が含まれており、有効な脂肪酸と同居していることで、天然の食品添加物の役割を果たしています。


(3)料理の調味料として使用する。
手製のドレッシングやマヨネーズを作って楽しむのも良いでしょう。
こちらの用途にはYタイプが良いでしょう。
簡単なレシピは以下です。

[満月]醤油味ドレッシングの作り方
材料:えごま油小さじ5(25cc)、酢25cc、醤油40cc、唐辛子少々
作り方:分量の材料を全部ボウルにいれて混ぜる

[やや欠け月]塩味ドレッシングの作り方
材料:えごま油小さじ2(10cc)、酢90cc、塩胡椒少々
作り方:分量の材料を全部ボウルにいれて混ぜる

[三日月]手製マヨネーズの作り方
材料:えごま油200cc(g)、卵1個、酢大さじ2(30cc)、塩小さじ1/2(2.5cc)、練りカラシ小さじ1(5cc)、砂糖小さじ1(5cc)
作り方:えごま油以外の材料を全部ミキサーに入れて、5秒間かき混ぜる。その後、2-3回に分けて、えごま油を加え、5秒ずつ回し、最後に15秒程撹拌したら出来上がり。

その他に、焼き肉のタレやソースなど色々考えられます。お好きな方は試してみて下さい。


(4)手間なしで、料理に加えて摂る。
マリネや和え物に、サーモンや白身魚の冷製料理のタレに加えてみてはどうでしょうか。
ほうれん草や小松菜のおひたしに掛けても良いでしょう。
温野菜や生野菜サラダにかける、市販品のドレッシングやソースに加えても簡単で良いです。


(5)何でも、出来合いの食べものに加える。
湯麺やラーメンなどにBタイプのえごま油をかけても良いですよ。
パスタ料理や焼きそば、焼きうどんにも、上に掛ければ合います。
えごま油は、さっぱり系の油ですから脂っこさを感じさせません。
中華風スープや和食では味噌汁、トマトスープに入れても合いますよ。


(6)自分の食の好みに合うもの=相性を考えて、トッピングする。
基本的には、発酵食品や塩味に併せやすい油です。
納豆や奴豆腐、胡麻和え、白菜の浅漬けなどの漬け物には、良く合います。
個人差はあるでしょうが、食べていて、一番違和感がないと言えるでしょう。


ちなみに、私の手軽なこだわりは3つですが、納豆と奴豆腐、白菜の浅漬けには必ずえごま油を振りかけます。

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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (18) [健康と食習慣]

えごま油ファンです。アレルギーやアトピーに対する効果を期待しています。間違っていませんか?】(神奈川県横浜市 女性Tさん)


[ひらめき]
[ひらめき][ひらめき]

現在は、各種アレルギーやアトピー性疾患、花粉症などの過敏症は、現代病として深刻度を増しています。
そして、疾病に伴う社会的、経済的な損失も無視できないレベルに達しています。
どうして、これ程までに免疫系の疾病が蔓延してきているのでしょうか。


そもそも、私たちの免疫系は、異物(アレルゲン)に対して「非自己」を認識した自己防衛機制が、拒否・攻撃・排除に働くことで、身体を守ることに本意があります。

ところが、アレルギーでは、体外からのアレルゲン(抗原)に対してIgE抗体が大量に産生されることで、結果的に、喘息やクシャミ、鼻水、皮膚の痒みや疱疹、吐き気や下痢など、様々な不快で不利益な生体現象が発現します。

しかしながら、良く考えると、異物(アレルゲン)に対して、喘息は呼吸を困難にしてまでも吸い込むことを拒否する行為であり、過剰な涙や鼻水の分泌は洗い流す行為であり、大きな連続的なクシャミは体外に吐き出す行為であり、触れただけで腫れ物に触るほどの苛立つ発疹や痒みは感染物からの防御の発露であるし、嘔吐や下痢も異物排泄の行為と理解され、いずれも身体を異物(アレルゲン)から守る身体防護機能の発現でもあります。それを私たちは、勝手に「不快だ、不利益だ」と言っているのです。


このIgE抗体の産生の大まかな仕組みを簡単に述べます。

まず、体外からの異物(アレルゲン)の進入によって、人の粘膜近辺で捕捉・消化されて抗原提示によって、ヘルパーT細胞(Th2型細胞)が分化・増殖することで免疫反応が開始されることになります。
この抗原を発見したT細胞は、直ちにIL-4,IL-5,IL-6などのサイトカイン(活性物質)を放出し、実働部隊のB細胞にIgE抗体の合成を指示することになります。

こうして作られたIgE抗体は、気道や粘膜近在の肥満細胞や血中の白血球(好塩基球)の受容体に結合すると、細胞内に貯め込まれていたアミン化合物であるヒスタミンやセロトニンなどの顆粒状物質が分泌・放出され、皮膚、気管支、粘膜細胞などに働いて拒否・排除の反応であるアレルギーが発動されます。

また、上記反応に呼応してエイコサノイドと呼ばれるロイコトリエンやプロスタグランジン、トロンボキサンが新たに合成・分泌されると、長時間にわたって平滑筋や気管支の激しい収縮、毛細血管の拡張・血液漏洩、目や鼻腔から涙や鼻汁が外分泌されます。
喘息の発作では、強い吸気を吐き出すことが出来なくなり、食物アレルギーではアナフラキシーショックが起これば、死に至るような事態にもなりかねません。


ヘルパーT細胞が抗体である免疫グロブリンのIgEの生成を指示しますが、IgEは、もともと血清中では、ごく微量に存在する抗体です。
ヘルパーT細胞には、IgEの産生に関連するTh2型のほかに、IgGなどの産生に関わるTh1型があることが知られています。一方、Th1型のT細胞は、細菌やウイルス感染に対応していますが、病原微生物の進入に対応して作られる抗体であるIgGと比較しても、10万分の1以下と、圧倒的に微量な成分なのです。

その理由は、IgEが比較的無害なタンパク質抗原に対応しているからだ、と考えられています。
なんと言っても人類は、何万年もの間、ペストや天然痘など生存を脅かす伝染病の大流行にも耐えて生き延びてきたのですから、免疫系にとってはヘルパーT細胞のTh1型細胞の産生するIgG抗体などの存在価値の方が重要であったわけでしょう。

さらに、ヘルパーT細胞のTh2型細胞は、IL-4やIL-5、IL-6のほかにIL-10というサイトカインを造り出しますが、IL-10はTh1型T細胞の分化・増殖を抑えることが知られています。逆に、Th1型細胞が造り出すγインターフェロンは、Th2型細胞の分化・増殖を抑制します。相互牽制や相互抑制関係が見いだされます。


食品アレルギーについての質問に、『えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (15)』でも回答した通り、日本の戦後の大きな人為的環境変化(浄化など)と日本人の栄養状況の改善等に伴って、本来細菌等の感染症に対処するために口腔や上気道に配置されていたTh1型のT細胞は、活動の場所と機会が狭まり、徐々に辺地に押しやられ、代わりにTh2型のT細胞が優位な位置を獲得してきたのだ、と考えられます。
その結果、IgE抗体が必要以上に大量に作られ、アレルゲンに過敏に反応するようになったのでは、と考えられるのです。

極端なアレルギー事例の場合は、一連の免疫反応をスルーしたりバイパスして、アレルゲンの特定も明確でないままIgEや、その先の肥満細胞を直接刺激して、ヒスタミンなどの顆粒状物質の分泌・放出が行われるケースもあるのではないか、と疑われています。


アレルギー体質のことをアトピーといいますが、語源は「場違いな反応」という意味のギリシャ語に由来します。
まさに、一旦異物(抗原)の進入によってアレルギー体質が出来てしまえば、困ったことに、場違いで不寛容な刺激反応が過敏に、次々に引き起こされ、人はアレルギーの暴走に手を拱いているばかりで、ただ不寛容な振る舞いを傍観するばかりです。


また、アレルギー体質には、発現の仕方とその症状で個人差が顕著です。ある人では喘息がひどく、また別の人では皮膚炎を発症するという異なった場所がアレルギーの発症の場となります。


アレルギー体質の人には、遺伝的要因が関連しているとも言われます。
免疫抑制遺伝子というものがあり、この遺伝子の欠損が、一部の免疫抑制をフリーとしているので、IgE抗体が必要以上に作られやすくなっており、従ってアレルギーが発現しやすくなる、というのです。
また、アトピーの遺伝子は母親経由で子どもにアトピー素因を伝える、とも言われています。
こうした要因が、アレルギーについての個人差を生んでいるのかもしれません。


いずれにしても、アレルギーは現在になって顕著になった免疫反応に基づく疾病であり、がんやエイズ、サーズ、狂牛病、鳥インフルエンザなどと同様に、人類がはじめて遭遇する未解決の疫病だといえるでしょう。
ヒトが経験してきた数々の疫病の記憶と経験を、改めて振り返らせるものです。

敢えて悠長なことを言うようですが、アレルギー解決の方法があるとすれば、それは抗ヒスタミン剤のような有効薬剤の開発・使用によるものではなく、宿主と寄生疫種との微妙なバランスの上での共存の道を探るような過程を模索することではないか、と思われます。
抗免疫剤やステロイド剤、抗ヒスタミン剤の多用は、かえって免疫反応機序を益々過敏にするわけですから。



さて、質問者への回答になります。

シソ科植物の種子(実)を搾った「えごま油」に60%以上含有されるn-3系(オメガ3)の多価不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸や抗酸化物質(ルテオリン)は、アレルギー症状の緩和には大変効果があります。

まず、主成分のα-リノレン酸は、必須脂肪酸です。「体内の脂肪は食べた脂肪酸で決まる」といわれます。
私たちの約60兆個の細胞は日々作り替えられており、その細胞膜のリン脂質を形成しています。
日々私たちの身体は、α-リノレン酸という脂肪酸を必要としているのです。

また、体内に取り込まれたα-リノレン酸は、様々な代謝酵素の力を借りて、まずEPA(エイコサペンタエン酸)に代謝されて、一部は更にDHA(ドコサヘキサエン酸)に代謝されます。また一部はトロンボキサンやロイコトリエンといったエイコサノイドといわれる生理活性物質に代謝されていきます。α-リノレン酸がEPAから最終的にDHAへ代謝される効率は10-15%だと言われますから、日々の意識的な補給が重要です。

こうした細胞内で働く生理活性物質はプロスタグランジン(PG)と呼ばれ、血小板や白血球や臓器の筋機能、生理機能を刺激・活性して、たとえば鼻粘膜などの血管収縮や拡張を抑制したり、平滑筋などの収縮を抑えたり、血液凝集等を制御するグループ(G3)に属します。
結果的に、アレルギー反応の過剰な活性作用のブレーキ機能=抑制に関与します。


また、一方えごま油にも13%程度含まれるリノール酸は、n-6(オメガ6)系多価不飽和脂肪酸で、体内では酵素による代謝の過程でγリノレン酸からトロンボキサンやアラキドン酸が産生されますが、いまアラキドン酸がアレルギー原因物質だ、と犯人扱いされています。
また、アラキドン酸の一部は白血球内でロイコトリエンという化学伝達(生理活性)物質に代謝・生成されますが、アナフラキシーショックや、ヒスタミンと同様にアレルギー性鼻炎を引き起こす物質の一つと同定されています。こちらのロイコトリエンは、α-リノレン酸から代謝されるものとは別グループのエイコサノイドです。

リノール酸から代謝・産生されるアラキドン酸由来のPGやトロンボキサン、またロイコトリエンは、アラキドン酸カスケードを経て代謝されますが、決してアレルギーを引き起こす悪い物質と見なされるのではなく、アレルギーに関わる生理活性物質だったり、活性伝達物質です。
α-リノレン酸と同様人体の細胞内で働くホルモン様(よう)の生理活性にとって大変重要な物質ですし、共に私たちの細胞膜を形成する重要な成分です。

ただ、アラキドン酸の過剰産生は、α-リノレン酸の代謝後の役割とは反対で、アレルギー反応の過剰な活性を促進するアクセル機能に主に関与しています。

α-リノレン酸とリノール酸とは、いわばコインの表裏のような関係で、互いに交代できない関係なのです。

そして、今重要なことは、α-リノレン酸の摂食量は過少であり、リノール酸の摂取量は極端に過剰なのです。
アレルギー反応の緩和を望まれるのであれば、n-3系対n-6系脂肪酸の摂取比率は、教科書的な摂取基準である「1:4」ではなく、私が主張したい理想の比率「1:3」程度にチャレンジして欲しいものです。


今回も話が長くなってしまいました。
ここら辺で終わります。


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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (17) [健康と食習慣]

えごまの抗酸化作用について教えて下さい。】(東京都東村山市 女性Rさん)


[ひらめき]

最近、美容やアンチ・エイジングの業界では、抗酸化作用を持つ抗酸化物質を含む健康食品や健康サプリメント、化粧品が、大変な盛況ぶりです。
業界あげてのトレジャー・ハンターならぬ「抗酸化物質探し」が行われ、美肌効果や老化防止や抗ガン作用をもつ健康成分が、次から次に探し出されて、ブームの旗が掲げられています。

コエンザイム、カテキン、ポリフェノール、β-カロチン、αリポ酸、アントシアニン、イソフラボン、アスタキサンチン、サポニン、ルチン、フラバンジェノール----などなどが知られています。


「抗酸化作用」についての、基本を知る必要を感じます。
そもそも「酸化」とは、どういうことでしょうか。
そんなに疎まれるほど悪いこと、なのでしょうか。

業界人に言わせれば「酸化」は、端的には、身体が《錆びる》ことだと定義されているようです。
そして「錆びる」原因を引き起こしている一番の犯人は「活性酸素」=フリーラジカルという物質です。
ですから、活性酸素の働きを抑える抗酸化物質(商品)を身体に補給して「錆びない身体を手に入れましょう」、アンチ・エイジングで130歳まで綺麗に生きましょう、となるわけですね。

こうした単純な図式化は、一般受けしやすいだけに、業界人の商売心を奮い立たせるようですね。


そもそも「酸化」とは、学校の教科書でも習う「酸化還元反応」の「酸化」で、物質が酸素と結びつくことであり、錆びるということではありません。鉄などが錆びるのは、酸化された「結果」ということになります。
ちなみに、物質が酸素を失うことを「還元」と呼びます。

従って、酸化の「酸」は酸素のことですね。
酸素が地球上に発生したのは、およそ20億年前の太古の昔と言うことになります。元来は地球上に酸素は存在していませんでした。
では、酸素を作ったのは誰かといえば、植物だということになります。
光合成をはじめた原生藻類(植物性プランクトン)が、太陽光を使って水と二酸化炭素から葉緑体の力で嫌気(無酸素)的に有機物(グルコースやデンプンなどの炭水化物)を合成し、酸素を排出しだします。そして外部の豊富にあった窒素を養分として取り込み、自ら必要とする20種のすべてのアミノ酸を作っていったのです。

この植物による酸素の大量産生の結果、酸素を安定的に得て、好気的代謝によってエネルギーを得る生物群が現れます。
体内に取り込んだ有機物を、この酸素を使う好気的代謝のクレブス(TCA)を発動することで、嫌気的(無酸素)代謝に比べてエネルギーの獲得効率は10倍以上に飛躍的に向上することになりました。
ヒトも自らの約60兆個といわれる細胞内に数個から数千個ものミトコンドリアを共生させることによって、体内に酸素を取り込み、酸化によって高いエネルギー源としてATP(アデノシン三リン酸)の形で代謝し、分解物CO2を体外に排出しています。

植物は、この排出されたCO2を再び取り込み、光合成によって炭水化物を得て、酸素を造り出します。こうして生態系サイクルは維持されているのです。そして実は、植物も、ヒトと同様に深刻な「酸化」の問題に直面しています。
すなわち、植物は光合成の過程で、自らの細胞内に分子状の酸素を内包してしまうために、酸素毒のダメージを受けやすいのです。
そのため植物は、酸素毒を無害化するシステムや、ビタミン類をはじめとする、実に様々な抗酸化物質を体内に生成し保有して酸素毒に備えているのです。それが、今話題に上っている「抗酸化物質」という訳です。


生物は元来、植物やバクテリアといった「自立栄養生物」のように、自身の身体の構築・維持のためにビタミン類や20種のアミノ酸など必要成分すべてを自前で造っていたはずです。
ところが、ヒトをはじめとする高等生物の多くは、まず「ビタミン類」の合成を諦め、次に9種のアミノ酸(必須アミノ酸)の合成を止めてしまいます。さらに、必須脂肪酸などの合成も犠牲にされます。
これには、何か重大な理由があるのでしょうか。

妥当な一つの理由としては、各種ビタミン類や必須アミノ酸などは合成のための代謝ステップ長く、合成のための「代謝的負担」が比較的に重かったからだと考えられています。
この「代謝的負担」から逃れることで、他者より優位を得た(存在価を高めた)といわれます。すなわち、他の生物である植物などを食物として体内に取り込むことで、必要な栄養素の一部を獲得し(補い)、進化の為の能力開発の余地を得て、生態系の上位に地位を確保してきたと言えるでしょう。
とくに、生物学上は、必須アミノ酸化への生物的選択は、大きな転機だと見られています。

以上のように、ヒトをはじめとする動物類は、好気的代謝という効率の良いエネルギー産生手段を獲得し、さらに各種ビタミン類や必須アミノ酸の自前での合成を諦めて、補給のために、他の生物を食物化することで進化し、種の持続・保存をはかってきました。
しかし、種の進化という面では、今まで良い面ばかりが強調されすぎています。
効率や適応を重視するあまり、ヒトを始めとする高等生物は、大きなリスクを背負い込んだり、犠牲を強いられてきた面も無視できません。
その極端な発現が「寿命」です。

生物はいずれ死を迎えます。それは、背負い込んだリスクや強いられた犠牲の報いに抗しきれなかった結果だとも言えるでしょう。

例えばヒトは、自らの細胞内にミトコンドリアを取り込み、共生を始めたことで、効率の良い酸素による好気的代謝により、大きなエネルギー源を確保することが出来ましたが、一方でその「酸化」の代謝過程で酸素の一部が活性酸素と言われる反応性の高い代謝化合物を生んでしまいます。この活性酸素の一部は、ミトコンドリアDNAや細胞の重要部位の損傷に関わるヒドロキシルラジカルなどの「フリーラジカル」と呼ばれる毒素となる場合があります。

こうした「フリーラジカル」に対抗する仕組みを人体は生来に備えています。それが、カタラーゼやペルオキシターゼやSODなどの細胞内の抗酸化酵素の働きです。

さらに、ヒトは植物を摂食することで、植物由来のビタミンA,E,Cなどの抗酸化物質を積極的に体内に取り込むことで酸素毒を無害化したり排除できるのです。
抗酸化物質は活性酸素種を捕捉し、自身が酸素と結びつき(酸化し)、活性酸素を無害化(還元)します。

最近の研究で、活性酸素は悪役ばかりではなく、生体防御システムに積極的に利用されていることが分かってきています。体外から入ってきた異物(微生物や細菌、ウイルスなど)の排除・分解に関わる白血球は、その異物を認識し取り込んで分解する時に活性酸素を利用しています。
人体にとっての猛毒は得てして、別の局面では、しばしば良く効く薬でもあることが理解される事例でしょう。

そうは言っても、細胞内の抗酸化酵素で分解・排除できなかったり、食物からの植物由来の抗酸化物質が不足していたりで、偶然にも余分な活性酸素が産生されていたりした場合に、可能性として、ガンや生活習慣病や老化が促進されてしまう恐れがある、というのです。


そこで、満を持して抗酸化作用を含む植物由来の「抗酸化物質」含有の健康食品やサプリメント、大衆医薬、化粧品のご登場と相成るのですね。

時に、お茶の産地では、動脈硬化やガンの発生が統計的に少ない、といったような事例が発表されます。
喫茶の習慣が、疾病の発生を抑えているのではないか、ということから、お茶に含まれる抗酸化物質の探索が始まります。すると、カテキンという物質が浮上してきます。
植物には、当然のごとく、ビタミン類の他にも、なにがしかの抗酸化物質が見いだされます。

これらの商品は、ただ単に相関関係から因果関係を導き出しているに過ぎないのかもしれません。
漢方の世界では、薬草の精製された成分を摂取するよりも、薬草をそのままの形で食したり、煮出して飲む方が薬効があるといわれます。
化学的に合成や精製された薬品は、即効的に劇的な効果をもたらすことがありますが、ヒトの体はその極端な揺らぎを押し戻して、作用を無効にしたりします。
往々にして、薬効は食物全体のバランスの中で保たれているのです。



こと、えごまの抗酸化物質に関しては、えごまや大葉の葉にチロシナーゼというメラニンの生成を促進する酵素を抑制する成分が含まれており、シソエキスとして商品化されているようです。実態はよく分かっていません。

また、えごまの葉や実(種子)には、ルテオリンというフラボノイド系の抗酸化物質が含まれています。
ルテオリンは、熱に安定で調理で損なわれにくいと言われる成分です。
えごま油に含まれるα-リノレン酸等の身体に有効な脂肪酸の酸化を強力に抑える、天然の食品添加物だと言えるでしょう。

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えごま油商品の推奨詳細は、サンマザーのURLで。 http://www.sunmother.net/
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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (16) [健康と食習慣]

以前、人に勧められてえごま油を含むサプリメントを3ヶ月位使用しましたが、ダイエット効果なんて嘘でした。やはり、食事制限と運動が一番効果有りなのではないのでしょうか?】(東京都中野区 女性Wさん


[ひらめき][ひらめき]

「ダイエット効果あり」という広告宣伝は、若い女性の目を引くには相当に効果があります。
ひょっとすると、幾多のダイエット・サプリメント商品そのものよりも、切実な女性には「効果」が認められるのではないでしょうか。


質問者の「えごま油を含むサプリメント」を、ちょっとインターネットで検索してみました。
知らなかったのですが、いろいろとあるようですね。

宣伝文句には《脂肪燃焼効果》という言葉が多いようです。
または、関連して《身体にたっまった脂肪分を洗い流す》とか《体内の余分な脂肪を落とす》とか《血液サラサラ効果がある》と言っており、私自身びっくりしてしまいました。

えごま油のα-リノレン酸には、私も知らなかった《美肌効果》もあるそうです。
または《お肌の保水効果》までもあるそうです。

まったく、ビックリ仰天でした。
「見ない方が良かったなあ」と、逆に反省したり落ち込んだり、しきりです。


考え直してみて、こうした誇大表現は、虚偽広告と見なされても仕方がない面もあります。
せっかくの「えごま油」などの素材の本当の良さを陳腐にしてしまいがちですし、間違った情報は逆に消費者を遠ざけてしまうばかりです。
「売らん」が為の業者側の、窮余の訴求表現ではあるのでしょうが、商品性までもまがい物と疑われてしまいます。
質問者の方に、商品の「嘘」を見破られても仕方がないでしょう。


そもそも、健康食品や健康サプリメント、化粧品等には誇大広告や嘘が平気で許される傾向があるようです。
特に、化粧品やサプリメーカーには名前の知られた企業も多く、科学的な視点での基礎研究が真面目に取り組まれているのかと思ったら、案外そうでもなさそうなのです。
売れそうな商品を掘り当てる方に商品開発が偏っているからなのでしょうか。

例えば、最近よく耳にするようになったコラーゲン関連商品です。
ゼラチンなどに含まれるコラーゲンは比較的単純な3重螺旋構造のタンパク質ですが、人体のタンパク質総量の約30%がコラーゲンです。コラーゲンのアミノ酸組成はグリシン、ブロリン、ヒドロキシブロリン、アラニンなど一般的なアミノ酸で構成されます。

良質な動物性コラーゲンをサプリメントで摂食したり、化粧品としてお顔に丹念に塗り込めば、それが体内に効率的に吸収されて、お肌ぷりぷりの皮膚細胞が出現するような「上手くできたストーリー」が語られていますが、まったく笑止千万で、ヘソで茶を沸かすような話です。

乙女の星の願いを叶えるようなストーリーとしては、信じもしましょう。
しかし、全国ネットのTVで、そうした宣伝を見聞きするたびに、地動説が天動説の時代に逆戻りしたのかと思ってしまうほどです。


他の動植物由来のタンパク質であるコラーゲンが、人体に注射器で直接注入されたとすれば、私たちの免疫系が非自己物質と認識して、攻撃・拒否・排除の機制が発動されてしまいます。
血液型の違う輸血や他者からの臓器移植を想像してみて下さい。基本的に同様の免疫反応に晒されることになります。

また、食物と同様に、コラーゲンサプリメントが口腔より胃腸に達しても、コラーゲンレベルのタンパク質がそのまま腸壁から取り込まれることはまずあり得ません。他のタンパク質と同様に、消化分解酵素や腸内細菌の作用に晒され、解体・分解されて、何者由来の成分であったか判別できないレベルの分子(アミノ酸)にまで解体されたところでようやく腸壁の細胞に取り込まれ、体内の細胞から毛細血管内へと運ばれます。

しかし、その先で、この取り込まれたアミノ酸が、あなたの体内のお肌近辺のコラーゲンに再び生成されるかどうかは、保証の限りではありません。仮に再成される確率は、砂場で金粒を見つけるほどに低いと言えるでしょう。誠に残念な話です。

また、化粧品としてお肌に塗り込まれたコラーゲンも、刃物での皮膚表面の切り傷内に塗り込むようなことでもない限り、内面の生きた細胞にまでは届くことはなく、ごく表面の死んだ表皮細胞の隙間にこびり付く程度です。確かに、こびり付いている間は、付着物でぷるぷるに感じますが、洗顔後は元のお肌に戻ることになります。残念でした。


さて、だいぶ話が反れてしまいました。


えごま油を「期待を裏切らないダイエット」に上手く活用するためには、基本と応用の2点をお薦めしたいと思います。

まず、基本編です。

(1)自分の1日の基礎代謝量(成人で1800~2000kcalのエネルギー量とされる)を把握して、朝昼晩3食のバランスを考える。過食はなるべく避け、3食のバランスで調整する。根本は、1日の基礎代謝量内の摂食量であれば、体内に貯蔵される成分よりも代謝・廃棄される成分量の方が多いので、ダイエット向きの身体の準備が整います。

(2)日常生活の中で、座ってばかりの生活(座位主体の労働)から、なるべく立ったままの生活(立位軽労働)に切り替えるだけで、エネルギー消費を数100kcal増やすことが出来ます。
人の脳は1日400kcalを消費していますから、基礎代謝量の約1/4から1/5は脳で消費されており、消費比率も高いので、なるべく頭を使う作業に時間を費やすことも有効です。


次が、応用編です。

(1)飽和脂肪酸(牛脂やラード、バターなど動物性油脂やパーム油)は、身体に自動的に貯蔵されるタイプの脂肪成分ですので、摂取を努力して控える(止める)。外食時でも、意識的に避ける。
代わりに、オリーブ油や植物油(リノール油など)を調理に使用する。

(2)えごま油などの多価不飽和脂肪酸(身体に貯まらないタイプの油)を多く含有する油脂を料理に多用する。
えごま油は純搾り油であれば、低温での天ぷら油や炒め油にも使用できます。また、そのまま、生・温野菜や漬け物、納豆、奴豆腐、和え物などにも振りかけます。スープ類や各種ジュースに加えても良いでしょう。
料理や調理に、いろいろな工夫をして利用してみましょう。

(3)えごま油は、ビタミンCやEなど抗酸化作用を持つビタミン類を多く含む野菜や食物と合わせて摂ると効果的です。


以上が、ダイエッターにはお薦めですし、質問者のようなダイエット指向の方の期待を裏切ることはないでしょう。


今回は、話が長くなりますので、サプリの宣伝文句にある《脂肪燃焼効果》や、関連して《身体にたっまった脂肪分を洗い流す》とか《体内の余分な脂肪を落とす》とか《血液サラサラ効果がある》といった効果が「えごま油」に関係するのか、について触れませんでしたが、またの機会に言及いたしたいと思います。

最後に、えごま油はリノール油などと比べれば、高価です。
私も、何とかお求めやすい価格を実現できないかと、原料調達から商品化にまで関わった商品販売サイトを下記に掲示してあります。興味がありましたら、覗いてみて下さい。


追伸ですが、私の「えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (14)」でも、えごま油のダイエット効果について述べていますので、ご参照下さい。

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えごま油商品の推奨詳細は、サンマザーのURLで。 http://www.sunmother.net/
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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (15) [健康と食習慣]

食物アレルギーの子どもをもつ主婦です。えごま油は食用油として安心して使用できますか?】(東京都足立区 女性Sさん)


[ひらめき][ひらめき]

食物(性)アレルギーに苦しんでいらっしゃるお子さんをお持ちの奥様や家族の方々のご苦労ははかりしれません。
毎食の料理メニューを考えたり、食材選び、登校などの外出時の食事対策など、ご思慮と工夫の種は尽きない筈です。

自身のささやかな経験から、言えることを交え、ご質問にお答えいたします。


まず、食物(性)アレルギーに対する基本的な疑問にぶつかります。
「なぜ、自分の身体に必要な食物の摂取に対して、阻害的な反応が起こるのか?」ということです。
ヒトの体は、その「食べた物」=栄養素によって作られます。
それなのに、ある重要な栄養素を含む食物を私たちの身体は拒否しているのです。
少し納得のいかない話です。

この疑問を理解するには、私たちの身体のしくみ、特に免疫機能を知る必要があります。
しかし、アレルギー反応を引き起こす免疫のしくみは大変複雑ですし、症例の発現の仕方は個別的であり、単一な機能面だけではなかなか語れません。
何しろ現代の生命科学のレベルでも解明されていることは、実に少ないのが現状です。
ですので、アウトラインをなぞりながら、基本が分かるようにお話しいたします。


食物(性)アレルギーは「食物を摂取した時に免疫機序(アレルギー)を介して不利益な症状が生体に及ぼされる場合」のこと、と辞書では定義されています。

私たちの「免疫」機能は、本来自らの身体を守るために備わったものの筈です。
ところが、事情は逆で、生体に「不利益」をもたらす場合を想定しなければならないというのです。

アレルギーとは、ギリシャ語のallos(変化する)とergon(力)の合成語で、1910年にオーストリアの臨床医ピルケーによって命名された言葉で、「一度経験した後で起こる反応の量と質的な変化」を意味します。
即ち、単なる病的な反応ではなく「免疫反応に基づく生体にとっては不利益な生体反応」と一般的に呼ばれるようになり、アレルゲン(アレルギーの原因となる抗原物質)との頻度の接触によって起こる、とされます。
症状が摂食から数時間程度と、出やすいことから「即時型過敏症」とも総称されます。

つまり、食事に含まれる異物(アレルゲン、抗原物質)との、たびたびの(頻度・頻回の)接触により、その抗体による免疫応答が過分に働き、逆に生体に不利益をもたらす場合のことを「食物アレルギー」ということになります。

ポイントは3点となります。
すなわち、アレルゲン、抗体と免疫反応、発現する病状です。

まず1点目は「アレルゲン」です。
端的に言えば、食物に含まれるタンパク質、または糖タンパクのことです。
発生率で卵・牛乳・大豆を3大アレルゲンと呼んだり、国の省令で牛乳・卵・落花生・ソバ・小麦粉を5大アレルゲンと呼びますが、実際はそれらに含まれるタンパク質がアレルゲンです。
5大アレルゲンに準じる20品目アレルゲン(アワビ、イカ、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、クルミ、鮭、サバ、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、松茸、桃、山芋、リンゴ、ゼラチン)もあります。

こうした食品品目に含まれるタンパク質が、一般に「人体を構成するタンパク質とは異種タンパク質であるため、排除の原理が働いて抗体が産生され、それによって過剰な免疫反応であるアレルギー症状を起こす」とされています。説明としては、間違っていませんが、ちょっと変です。

食品に含まれるタンパク質は、分子量単位としては相当に大きな構成物であり、注射器等で体内に直接注入でもしない限りは、万が一にも人の体内に潜り込むことはないはずです。
食物は口から消化管に送り込まれますが、消化管内はまだ体外なのであり、胃腸から分泌される消化分解酵素や腸内細菌の力でタンパク質も更に切断・分解され、本来何者の構成物であったか判別できないレベル(アミノ酸)にまで解体されてから、ようやく腸壁の細胞より取り込まれ血管に運ばれ体内へと取り込まれていくのです。
したがって、体内に取り込まれた他の動植物のタンパク質の構成単位の部品(アミノ酸)が「異種タンパク質」だと、免疫系が本当に理解できるのでしょうか。ちょっと変だと思いませんか。

ここら辺の肝心のメカニズムは、実はよく分かっていないのです。

生まれながらに、遺伝的に抗体が備わっている人がいる、ともいわれます。
しかし、であれば一生アレルゲンは不変の筈ですが、そんなこともないのです。子どもの成長と共にアレルギー体質の変遷は顕著では無いものの、アレルゲンが変化していく人も多く、例えば食物タンパク質からダニやホコリ、花粉へと移行していき、食物への反応は寛解に向かう例も多々あります。

生命にはその発生・発達のプロセスに於いて、クリティカル・ピリオッド(臨界期)という「脆弱性の窓」があるといわれています。乳幼児は消化機能が未熟なため大きな分子構造のタンパク質のまま吸収されて、抗体(レアギン)が出来てしまう、という説があります。
また、胎児として母体内で栄養補給を受けている間に、偶発的に母体と抗体(レアギン)を共有してしまう、という可能性の指摘もあります。


2点目が「抗体と免疫反応」です。
まずアレルゲン(抗原物質)が食物として口肛から胃から腸へ、消化分解酵素などに晒されながら分解・解体され、移行していきます。腸粘膜細胞から付き出したある突起は、この異物(タンパク質)の通過を見張っています。そして異物を捕まえるとAPC(抗原提示細胞)に取り込み、細胞内で部分的に消化して、小さなタンパク質の断片(ペプチド)にしてMHC(主要組織適合遺伝子複合体)の裂け目に挟み込まれます。
このペプチド断片はT細胞(Th2型細胞)に提示されます。MHCは、まるで保安官のように「こんな人相書のお尋ね者の一味(異質なタンパク質)を捕まて、今からお前に引き渡すから、仲間に伝えて準備態勢を整え、免疫反応を活性化させなさい」というようなアンバイで、ふるまいます。
または、そうしたストーリ-が考えられます。
続いてT細胞(Th2型細胞)は、直ちにIL-4,IL-5,IL-6などのサイトカイン(活性物質)を放出し、実働部隊のB細胞にIgE抗体の合成を指示します。作られたIgE抗体は、組織中の肥満細胞の受容体に結合し、そこでアレルゲンとの反応が起こるとヒスタミン、セロトニンなどの化学伝達物質が放出され、皮膚、気管支、粘膜細胞などに働いて拒否・排除の反応であるアレルギーが発生します。

こうした免疫系の反応は、しかし、すべてT細胞によってコントロールされ、仕組まれています。
T細胞、今回の場合はTh2型細胞ですが、細菌感染やウイルスの侵入に対してはTh1型細胞が担当・対応します。このT細胞(Th2型)は、最初にアレルゲン(異質タンパク質)が食物として取り込まれた際に、非自己物質としてアレルゲンを認識・学習済みであり、すでに排除のための抗体(IgE)を用意して、待ちかまえていたのです。
すなわち、アレルギー体質=拒否・排除の体制は、すでに用意されていたことになります。
先程の話の続きで言えば、そもそも「お尋ね者の人相書」を作っておいたのは、実はこのT細胞だったのです。


3点目が「発現する症状」です。
アレルギーの発現は、さらには細胞内に新たにプロスタグランジン(PG)やロイコトルエンなどの生理活性物質を合成分泌させ、平滑筋を長時間にわたって収縮させたりして、様々な症状を過敏に同時的に発生させて、発作状態を引き起こします。極端な場合は、アナフラキシーショックで死に至る場合もあります。


実は、食物アレルギーの増加の歴史は、日本では戦後からだ、といわれています。
上下水道の整備、環境の浄化等により、それまで問題になっていた感染症が激減し、経済成長は人々の栄養状態を劇的に良くし、細菌等による感染を過去のものへと押しやったのです。
逆に、植生を無視した杉の大量植林が行われ、住宅は洋式化され、自動車等の普及による排気ガスや工場の大気汚染の増加等の要因で粘膜からのアレルゲンの吸収や肥満細胞への刺激が高まったのです。

こうした大きな環境変化に伴って、本来細菌等の感染症に対処するために口腔や上気道に配置されていたT細胞(Th1型)は、活動の場が狭まり、辺地に押しやられ、代わりにTh2型のT細胞が優位な位置を獲得してきたのだ、と考えられています。
その結果、IgE抗体が大量に作られ、アレルゲンに過敏に反応するようになったのでは、と考えられます。


以上が、物語風になってしまいましたが、食物アレルギーについての「なぜ」に対する回答です。


そして、今回の「えごま油」についてのご質問に対する回答が以下になります。


まず、えごま油を食用油として、アレルギー児への食事利用は、まったく問題ないと言えるでしょう。
理由は、エゴマはアレルゲンを含まないからです。
エゴマの「ゴマ」は胡麻(真ゴマにはアレルギーを発症する場合がある)を連想させ、アレルゲンではないかと思われる方もおられますが、誤解です。
エゴマは、シソ科の1年草です。したがって、アレルゲンの心配がありません。

さらに、えごま油に60%以上含まれるα-リノレン酸という脂肪酸は、上記でも出てきた生理活性物質であるプロスタグランジン(PG)の原料ともなっていますが、アレルギー反応の活性を受け持つリノール酸(またはアラキドン酸)とは逆の役割、すなわちアレルギー反応の抑制を受け持つPG(G3)の原料となっているのです。

えごま油に含まれるα-リノレン酸は、食物アレルギー反応を活性させることなく、抑制に導く効果が実証されています。


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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (14) [健康と食習慣]

えごま油はダイエットに効果があるといいますが、本当ですか?】(兵庫県尼崎市 女性Nさん)


[ひらめき]

結論から先にいえば、えごま油の効果・効能は大いに期待できます。

私自身の経験から述べれば、半年程度の継続摂取で、ぽっこりお腹の「ぽっこり」が解消いたしました。

こうした実体験が、皆さんからのQ&Aに積極的に、お答えする動機の一つにもなっています。




さて、普通「脂肪」と聞くと、食事制限を心掛けている女性にとっては、恐れをなして卒倒しそうになる方もいるかもしれません。
 
しかし、実は、えごま油には、「貯蔵型」「燃焼型」の脂肪酸(例えば動物性油脂に多い飽和脂肪酸など)は少ないのです。
逆に、身体に貯まりにくいタイプの「機能型」の脂肪酸である多価不飽和脂肪酸が主成分(約80%)となっています。

極端な食事制限を伴わずに、無理なく、しかもリバウンドを気にせずにできるダイエットが理想といえるでしょう。
また、普段の食事にプラスα程度の食習慣と適度な運動の組み合わせで、目に見える思った以上の効果が得られる「ダイエット指向」的生活が自然な姿ではないでしょうか。


えごま油の脂肪成分の話に戻ります。
その脂肪酸として60%以上含有されているα-リノレン酸と、13%前後含まれるリノール酸が、えごま油の主要成分です。それぞれn-3系不飽和脂肪酸、n-6系不飽和脂肪酸と呼ばれます。
この2つの不飽和脂肪酸は、必須脂肪酸または不可欠脂肪酸と呼ばれ、人体内で生成・構成できないため、食物から直接摂食する必要のある脂肪酸なのです。


このn-3系、n-6系不飽和脂肪酸は、共にヒトの人体を構成する約60兆個ともいわれる細胞を守る細胞膜に必須なリン脂質の材料となっています。
お肌(皮膚細胞)の健康は勿論ですが、身体の内側(臓器や筋肉など)の適度な健康は、ダイエッターにとっても、軽視することのできない項目でしょう。


また、上記の不飽和脂肪酸は、ホルモン様(よう)の生理伝達物質であるプロスタグランジン(PG)の原料ともなっています。
PGの働きとしては、皮膚などの炎症・痛み・腫れの調整、アレルギー反応、血圧・心臓・胃腸機能、消化酵素の分泌調整、腎機能と血液の流動調節、血液凝血、血小板凝集、神経伝達、各種生理ホルモンの生成と抑制、筋肉の収縮、分娩誘発など生殖機能の制御、などの機能に関与していることが知られています。
こちらの正常な活性作用も、ダイエッターの健康に欠かせない要件となるでしょう。


動物実験等で確認された結果から、この必須脂肪酸が体内で不足すると、大変困ったことが発生することが分かっています。
まず、皮膚や毛髪を健康に保てなくなります。皮膚が乾燥肥厚し、表皮剥脱などが生じ、セラミドの皮膚バリア機能が減少してしまいます。細胞膜の崩壊が徐々に始まってしまうのです。
また、肝臓に脂肪蓄積(脂肪肝)が発生します。不妊にも関係します。


再度繰り返しますが、えごま油の主要成分となっている脂肪酸は、「貯蔵型」の体内に貯まるタイプの脂肪酸ではなく、「機能型」の細胞を構成したり、細胞間の情報伝達に活躍するタイプの必須脂肪酸です。

むしろ、肝作用を活性させて中性脂肪を燃えやすくしたり、血中の中性脂肪量を抑えたり、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを抑える作用が認められており、特定医薬としての承認も受けています。



以上の説明で理解頂けると思いますが、私たちの身体はその「食べた物」によって出来上がっています。
三大栄養素に当たる「タンパク質」では、体内に取り込まれて、保存しておくことはほぼ不可能です。
余分なカロリーとして脂肪細胞に貯蔵される「飽和脂肪酸」の様なことはかないません。
理由は、毎日乾燥量で約60gものタンパク質が体外に捨てられているからです。

私たちの細胞(細胞の固まりである筋肉や臓器なども)や細胞の中身(DNAやRNAなども)、免疫や生理ホルモンや細胞間で働く情報伝達物質など、さまざまな人体に関わるものがタンパク質で構成されています。
こうした各細胞やホルモン、情報伝達物質、消化酵素などは恒常的に壊され、分解され、常に補われ、再生を繰り返しています。
その結果として、毎日分解物や廃棄物として約60gのタンパク質が、体外に大便として或いは小水として捨てられているのです。
ですから、大便や小水は、誤解している人も多いと思いますが、食べ物の未消化物やエネルギーの燃え滓が捨てられているわけではないのです。

えごま油にたっぷり含まれている多価不飽和脂肪酸(α-リノレン酸やリノール酸)も、体内ではタンパク質と誠に良く似たような「物質」です。
貯蔵型の飽和脂肪酸と異なって、体内にほとんど貯めておくことが出来ない脂肪酸なのです。

健康で健全な身体を維持しようと思えば、毎日廃棄され失われる約60gのタンパク質を補給し続ける必要があるように、同様に多価不飽和脂肪酸(特に不足気味のα-リノレン酸は毎日2-3g分)も補充され続ける必要があります。


以上で、えごま油のダイエット効果への回答は終わりですが、最後にえごま油をダイエットに効果的に取り入れる食べ方のポイントを指摘しておきます。

(1)普段の食用油は、植物性リノール油(菜種油や大豆油)を極力減らして、えごま油や亜麻仁油に切り替えること。
(2)動物性の飽和脂肪酸(牛脂やラード、バター、チーズ、マーガリン等)は避け、その代用品としてオリーブ油に切り替える。パーム油を使った揚げ菓子やインスタントラーメンなどは避ける。
(3)えごま油は、毎日5g程度使用する。ドレッシング代わりに使用したり、豆腐、納豆、浅漬けなどに合わせると無理なく摂れます。パスタや焼きそば、焼きうどんの上に振りかけても良し、スープや味噌汁に加えてもOKです。
(4)未焙煎のえごま油は、低温での天ぷら油や野菜炒めなどにも使用可能です。
(5)えごま油は、身体に良いからといって摂りすぎると、げっぷ、吐き気、鼻血、軟便の原因になりますので、過剰摂取はやめましょう。毎日定量(2-5g)を習慣的に摂取します。


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なお、えごま油商品の詳細は、サンマザーのURLで。 http://www.sunmother.net/

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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (13) [健康と食習慣]

えごま油に含まれる脂肪分は身体の健康に欠かせないと聞きます。どういう効果のことですか?】(大阪府岸和田市 女性Yさん)


[ひらめき]

えごま油には、前回のQ&A(12)でも、同じ質問者の方にお答えしたとおり、油脂分(脂肪分、脂質)に、多価不飽和脂肪酸であるn-3(オメガ3)系の「理想の油」α-リノレン酸(約60%)やn-6系のリノール酸(約13%)が多く含有されていました。これらの脂肪酸は必須脂肪酸と呼ばれています。

その他に一価不飽和脂肪酸でオリーブ油に多く含まれるオレイン酸が約11%程度、飽和脂肪酸であるパルミチン酸やステアリン酸が約6%程度含まれています。


前回の回答で、オレイン酸や飽和脂肪酸を「貯蔵型」、ないしは「燃焼型」の脂肪酸だと申しました。
理由は、これらの脂肪酸が、食物としてヒトの体内に取り込まれると、せっせと血液中を通り、皮膚下や筋肉周り、果ては、お腹周りや内臓周りに運ばれて、脂肪細胞に中性脂肪として蓄えられるタイプの脂肪酸だからなのです。

こうした事情には、おそらくヒトの過ごしてきた長い長い食糧事情が関係しています。
人類発生以来、400万年以上ヒトは飢餓を基調に食生活を成り立たせてきました。獲物や食物が手に入った時に飽食して、飢餓期(食物の手に入りにくい時期)に備えてきたのです。
現代日本のように、常時飽食時代を迎えたのは、ほんのここ6、70年に過ぎません。
人体の蓄える仕組みは、人類の歴史と共に古いのです。
その典型例が、脂肪細胞の役割と重要性です。脂肪はエネルギーとして燃やせば、炭水化物(糖)の2倍以上のエネルギーを生む比較的効率の良い三大栄養素のひとつです。
もっぱら、いざという時のエネルギー源として「貯蔵」に供されるようになった栄養素(脂肪)が、飽和脂肪酸などです。仮に基礎代謝量(約2千kcal/1日)を超えて摂食されれば、これが、せっせと脂肪細胞に、日々刻々蓄えられ続けていくのです。これが肥満に関係してきます。

逆に、他の栄養素であるタンパク質は貯蔵が出来ない栄養素です。毎日60g程度のタンパク質が廃棄され、その補給が必須です。また、炭水化物(糖)は、即効力のあるエネルギー源ですが、長期貯蔵向きの栄養素ではありません。


こうした「貯蔵型」や「燃焼型」の脂肪酸の他に、α-リノレン酸やリノール酸といった多価不飽和脂肪酸は「機能型」の脂肪酸だと述べました。

そのおもな理由は、これらの脂肪酸が身体を構成する細胞膜(リン脂質)の原料になっていることと、ホルモン様(よう)の生理活性伝達物質であるプロスタグランジン(PG)の原料になっていることを指摘しておきました。
いずれも身体の重要構成成分となっています。



さて、えごま油の主要組成成分となっている、このα-リノレン酸の様なn-3系(オメガ3)の多価不飽和脂肪酸による「健康効果」が今回の眼目です。


上記に「機能型」の脂肪酸と述べたのは、飽和脂肪酸との対比においてでしたが、実は、この多価不飽和脂肪酸は意外なことに、脂肪酸であるにもかかわらず、「貯蔵」向きではないのです。

ヒトの身体の約60兆個といわれる細胞は、ミクロのレベルでは常に先ず壊され、再生し直されています。早くて数ヶ月、遅くても半年も経てばヒトの身体は、その食べた物と分子レベルでは完全に入れ替わっているのだそうです。

従ってヒトの細胞も、細胞を構成している物質も、時々刻々廃棄され、かつ失われては、入れ替えられ、組み替えられています。

また、ホルモン様(よう)の生理活性伝達物質であるプロスタグランジン(PG)は、もっと過酷で、必要とされれば生成・発生と、同時にほぼ分解され廃棄されているのです。情報伝達では、即時性と一回性が命だからです。
情報は一旦伝われば、速やかに消去されなければなりません。消去に齟齬が発生すれば、過剰反応を引き起こしてしまいます。


以上で理解して頂けるように、えごま油含有の多価不飽和脂肪酸の直接の「健康効果」は、細胞膜やPGの主要原料となっている点に由来しますが、このn-3系多価不飽和脂肪酸も、激しい新陳代謝・分解の渦中に漂い存在してます。再利用の道も用意されていますが、何よりも「健康効果」維持のための補給が重要な意味を持ちます。

えごま油に特有の「健康効果」とは、毎日の食生活に恒常的に「えごま油」を取り入れることで、身体にきちんと補給・強化され続けられることで達成されます。
先の「燃料型」のエネルギー効果のほかに、もっと重要な「機能型」の効果、すなわち虚弱体質の強化、高脂血症や虚心症予防、生活習慣病の改善、アトピー・アレルギー対策、ダイエット効果、健脳作用、ガン抑制など、実に多くの効果が見込めます。


植物由来の天ぷら油に多く利用されているn-6系の多価不飽和脂肪酸は、現在の食環境の中では、偏食傾向がなければ、間違いなく過剰摂取されています。

他方、摂取バランスからいえば、えごま油に多く含まれるα-リノレン酸などは、厚労省の指針でも明示されているとおり、摂取不足状態で、意識的に大人で、毎日2-3g程度の摂食が必要とされているのです。


そんなエゴマ油の生の情報は、サンマザーのサイト(http://www.sunmother.net/)を参照してみて下さい。


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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (12) [健康と食習慣]

えごま油に含まれる脂肪分は身体の健康に欠かせないと聞きます。どういう成分のことですか?】(大阪府岸和田市 女性Yさん)


[ひらめき]

えごま油に含まれる油脂分(脂肪分)の主な構成成分は、いくつかの脂肪酸と呼ばれる「長鎖炭化水素の1価のカルボン酸」で構成されています。
さらに、カルボン酸(carboxylic acid)とは、少なくとも一つのカルボキシル基(−COOH)を有する有機酸である、と辞書を引くと書いてあります。

えごま油に限らず、多くの油(サラダ油やオリーブ油、ラードやバターなども)には、油脂分(脂肪分、または脂質)が含まれますが、その構成成分で幾つかの脂肪酸に分類されるのです。


上記の説明では「は?脂肪酸、ちんぷんかんぷんで~す!」と言われてしまいそうなので、誤解を恐れずに大胆解説を試みると、「脂肪酸」とは、ミクロの目で見ると、炭素C(カーボン)が数珠つながりのように鎖状に連なった物質です。
この炭素鎖の連なりが12個以上と多いものを、特に「高級脂肪酸」と呼んで他と区別することもあります。

食べ物の「脂肪酸」に限らず、石油(原油)から作られるガソリンや軽油や灯油、石炭や天然ガスなども、みな同じような炭素Cのクサリ(鎖)が連なった分子構造を持った物質なのですが、これらの共通点はなんだか分かりますか?

答えは、いずれの物質も、この炭素Cの連なりが多い分子構造の物質だということに関わりがあります。
これらの物質の共通点は、いずれも燃料系のものばかりです。
私たちの食物である「脂肪分」=食用油も例外ではなく、身体の中に取り込まれれば、体内でゆっくりと燃やしてエネルギー源、ないしは熱源となります。

すなわち、食料とされる脂肪分やガソリンなどの燃料のような、この「炭素Cの連なりが多い分子構造を持った物質」には、エネルギーが溜め込まれており、炭素Cを切り離す(分離)する段階で、エネルギーが放出されます。
従って、炭素鎖の連なりの多い「高級脂肪酸」のような有機酸ほどエネルギーを多く貯蔵した物質なのです。


食物としての脂肪酸は、体内では脂肪細胞や、細胞のリン脂質などの脂質の構成成分として利用されるほか、生体内ではエネルギー源として好気的に代謝されます。即ち、エネルギーに転換されると共に、分離された炭素Cは酸素2つと結びつき(酸化)、細胞外から体外へ呼気として、即ち二酸化炭素CO2として廃棄されます。

自動車でガソリンを燃やしても二酸化炭素が環境に排出されますが、ほとんど同じことが私たちの身体でも行われているのです。


えごま油の脂肪分に限らず、天ぷら油に使用される菜種油や動物性油脂のラードやバター、チーズなどの食用油成分の「脂肪分」には、上記のような「エネルギー源」としての共通の有用性が認められます。



では、えごま油に特有の「健康に良い成分」とは何なのでしょうか。
これが今回の質問の眼目になります。

まず、えごま油に含まれる脂肪分の主要構成成分は、多価不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸とリノール酸ということになります。これらの脂肪酸は、必須脂肪酸(不可欠脂肪酸)と呼ばれています。

オリーブ油に多い一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸(約11%)や、飽和脂肪酸(約6%程度)のパルミチン酸やステアリン酸も若干は含みます。

しかし、一般的に、α-リノレン酸が約60%、リノール酸が約13%と、二つの不飽和脂肪酸の含有量が「えごま油」には際だって多いのです。

この二つの多価不飽和脂肪酸は、食物として取り込まれた後の体内では、燃料系で貯蔵系の飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸とは、ちょっと違った働きをしています。もちろん必要性があれば燃料系にも転用されることもありますが。


その「ちょっと違った働き」というのが、機能系の働きです。
すなわち、多価不飽和脂肪酸は、私たちの身体の約60兆個といわれる細胞の細胞膜の主要構成成分(リン脂質)に透過性のある原料として使用されます。

もともと多価不飽和脂肪酸は、低温でも固形化しにくいため、変温動物に多く存在していますが、37℃で丁度活動が活性な恒温動物であるヒトの細胞膜にも採用されています。理由は多少の環境変化で低温時でも固まりにくい性質が関係していると思われます。

また、細胞膜の脂肪酸組成のほかにも、ホルモン様(よう)物質であるプロスタグランジン(PG)の原料ともなります。
PGは、一種の細胞間の情報伝達物質です。各種ホルモンの生理活性を促したり、抑制したりします。
皮膚などの炎症・痛み・腫れの調整、アレルギー反応、血圧・心臓・胃腸機能、消化酵素の分泌調整、腎機能と血液の流動調節、血液凝血、血小板凝集、神経伝達、各種生理ホルモンの生成と抑制、筋肉の収縮、分娩誘発など生殖機能の制御、などの機能に関与していることが知られています。

α-リノレン酸は、多価不飽和脂肪酸のなかでもn-3系(ないしはオメガ3)と一般に呼ばれ、プロスタグランジン(PG)の「抑制」作用を司る分野で活躍し、リノール酸はn-6系不飽和脂肪酸と呼ばれて主に「活性」作用に働きます。

たとえば、実証されている例でいえば、n-6系のリノール酸からはアラキドン酸が代謝・生成されますが、アラキドン酸はアレルギーを引き起こす原因物質とされています。
それに対して、n-3系の脂肪酸は、アレルギーやアトピーの抑制・改善に作用します。

このようにn-3系とn-6系の不飽和脂肪酸は、車のブレーキとアクセルに例えられ、互いに活性・抑制関係にあり、役割を代わることのできない関係にあるといわれています。

n-3系の脂肪酸の代表が、えごま油に含まれるα-リノレン酸で、n-6系の脂肪酸の代表が天ぷら油に多用されているリノール酸ですが、現代の食事環境を考慮すると前者は圧倒的に不足気味であり、後者は圧倒的に過剰摂取気味です。摂食の理想の姿は、「1:3」だといわれています。


えごま油の推奨サイト(http://www.sunmother.net/)も、ご参照下さい。

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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (11) [健康と食習慣]

最近よく聞くDHAやEPAですが、魚の脂肪成分だそうですが、どんな効果があるのでしょうか?詳しく、なるべく分かりやすく教えて欲しいのですが。】(埼玉県加須市 女性Iさん)


[ひらめき][ひらめき]

一般的に「脂肪」といえば、その構成主成分の分類によって、飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸、及び多価不飽和脂肪酸に分けられます。

食物では、飽和脂肪酸は、おもに牛や豚など動物性油脂類に多く含まれるほか、植物性油脂類ではポテトやスナック類といった揚げ菓子によく使われるアブラ椰子から製油されたパーム油に多く含まれており、常温ではほぼ固形です。

一価不飽和脂肪酸の代表格は、オリーブ油の主成分であるオレイン酸です。こちらは常温では液体です。

以上の2つの脂肪酸は、非必須脂肪酸(人の体内で生成が可能な脂肪酸)であり、食物として過剰摂取されると体内の脂肪細胞に蓄えられ、中性脂肪を増やし、結果肥満やメタボにつながります。また、血中のコレステロール値を高め、動脈硬化や脳卒中などの生活習慣病を引き起こし易くします。ですから、摂取を控えるべき要注意の脂肪分と言えるでしょう。欧州では、飽和脂肪酸含有の食品に税金をかけて、摂食を制限しようとする国家もあります。

最後の多価不飽和脂肪酸ですが、n-6系とn-3系とに2分類されます。

n-6系の不飽和脂肪酸の代表はリノール酸で、菜種油や大豆油に多く含まれます。
また、n-3系不飽和脂肪酸の代表がα-リノレン酸であり、また最近よく耳にするようになったEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)もその仲間です。これらの脂肪酸は、身体に有用で必要不可欠な成分を多く含みますが、基本的に食物として体外から摂取しなければならない必須脂肪酸(不可欠脂肪酸)と呼ばれます。現代人の食生活バランスでは、n-6系の脂肪酸は過剰摂取気味であり、n-3系脂肪酸の摂食は不足気味だと言われています。

n-3系(オメガ3)不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸を多く含む食品には、えごま油や亜麻仁油、くるみ油、インカインチ油などがあります。また、EPA&DHAを多く含む食品に、サバやイワシ、ブリ、鰹、まぐろ、筋子などの青魚があります。

しかし、えごま油などの植物油に多く含まれるα-リノレン酸は、食物として取り込まれると、ヒトの体内ではα-リノレン酸→EPA→DHAへと生成・転換・活用される回路が自前で備えられています。
ですから、新鮮な魚の届きにくかった日本の周縁山間地では、昔から、えごま油は「畑の青魚」と呼ばれて重宝されてきました。


さて、質問の主旨に戻りますが、EPAやDHAを食事の中で、自然にうまく摂食すれば様々な効能・効果が期待されています。

まず、EPA(エイコサペンタエン酸)ですが、炭素錯数が20、不飽和結合(シス)が5個くっついた構造の脂肪酸組成を具え、チムノドン酸とも呼ばれることがあります。母乳に含まれる成分としても知られています。
魚やアザラシを常食とするカナダ北部に住むイヌイットでは、脂肪摂取量が多いにもかかわらず血栓症や心疾患が非常に少ないことから注目されだした栄養素でもあります。
医薬品としては閉塞性動脈硬化症、高脂血症治療薬として商品化・認知されています。
動脈硬化、高脂血症(脂質異常症)、認知症、アトピー・アレルギーなどの予防や改善に効果が認められます。
過剰摂取の副作用としては、吐き気、げっぷ、鼻血、軟便が報告されています。米国FDAの定める摂取規格では、サプリメントからの摂取はDHAとの併用でも1日2gを越えないように指導されています。
特に妊婦では、特定使用用途(医者の処方など)や魚などの食品以外からの摂取は避けるように安全面の配慮が必要とされています。

もうひとつのDHA(ドコサヘキサエン酸)ですが、炭素錯数が22、不飽和結合(シス)が6個のカルボン酸(カルボキシル基をもつ有機酸)です。
生体内では脳や神経組織、網膜、精子などに多く存在し、血中の中性脂肪を減少させ、動脈硬化、高脂血症、心疾患、認知症、うつ病、アトピー・アレルギーなどの予防や改善に効果があるとされています。
また、DHAが不足すると脳内セロトニン量が減少し、多動性障害を起生するということから、脳の発達に欠かせないとされます。
EPAと同様に医薬品としての認知もありますが、過剰摂取やサプリメントでの服用には十分な注意が必要とされます。

EPA、DHAとも、いずれも、もとても損なわれやすく、空気中で酸化されやすい成分です。
サプリメントでも手軽に摂取できそうに考えがちですが、短期間の大量摂取は避け、緊急時の補助的な補給と考える、という位の慎重さも必要でしょう。

やはり食物からの自然な摂取が、バランスの取れた正しい摂食態度と言えるのでしょう。
普段の食事の中で、えごま油などの植物性油脂の調理利用を意識的に増やし、人体自身でのα-リノレン酸→EPA→DHAという身体の営為に基づく循環を活かし、魚食も普段に心がけるという姿勢が理想的な摂食態度ではないでしょうか。
元来私たちの身体には、素材が食として供給されさえすれば、必要とされる時に必要なだけ、有効に、無駄なく循環消費する仕組みが備わっているのですから。


なお、えごま油に関心ある方は、http://www.sunmother.net/ を参照してみて下さい。

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