えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (1) [健康と食習慣]

「えごま油」って、胡麻の一種ですか?】(千葉県柏市 女性Sさん)


[ひらめき]

「えごま」は、漢字で「荏胡麻」とも表記しますので、胡麻(ゴマ)科の植物かと勘違いされそうですが、まったく別種で、「紫蘇(しそ)」科の1年草植物です。

胡麻やゴマ油には、近年食物アレルギーがあることが知られるようになりましたが、シソ科の「えごま」にはアレルギー物質は含まれません。えごま油は、アレルギー対策(アトピーエイド)の胡麻油代用品としても安心して使用できます。

大葉(青じそ)や赤しそと同じ種類に属しますが、亜種と呼ばれるもので、よく間違われます。
スーパーの食品売り場などでも、大葉(青じそ)として荏胡麻の葉が販売されることがありますが、それほどよく似ています。

原産地は、インド北部から中国・雲南省の高地に生息していたものが、東南アジア各地、中国を経て朝鮮半島、日本へと伝来されました。ちなみに、胡麻もインドが原産と言われています。

日本各地の古代遺跡にも栽培の痕跡が残るそうですが、記録としては平安時代の寺院での製造加工の記述が見えるようです。

戦国の武将、斎藤道三が美濃で油(えごま油)売りの行商で身を立て、大名にまで出世した話は有名です。
江戸時代中期頃までは、盛んに全国各地で栽培され、食用のほかには、照明に使う灯明油としての用途が重要でした。また、乾性油であるため、傘張り(雨漏り防止)や家具などの塗料としても重宝されました。

しかしながら、江戸時代後期より菜種油が伝来・普及したことにより、その栽培はすたれ、需要は取って代わられることになりました。

現在でも、福島や岩手など東北地方、長野や岐阜といった地方で、伝統食材として、地産地消的に残っています。しかし、零細な農家の副業として栽培収量は少なく、一般の流通が困難であり、希少な作物です。

東北地方では、地方名として「十念(じゅうねん)」と呼ばれます。理由は、寒村地にあっても栽培でき、栄養価が高く、食せば10年長生きできる、との謂われがあります。

また、内陸部山間地では、魚油は希少で「えごま油」は「畑の青魚」と呼ばれ、代用品として貴重な食材でした。

もっと詳しく商品等のことが知りたい方は、 サンマザーURL  http://www.sunmother.net/ へ。




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