えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (2) [健康と食習慣]

えごま油は身体に良い、と聞きますがどうしてですかまた、虚弱体質の人にも安心して使えますか?】(埼玉県本庄市 女性Kさん)


[ひらめき]

えごま油は、シソ科の1年草の植物の種子(実)を搾ったもので、種子(実)からは35%程度の植物油が採れます。植物油の色は、濃い黄色です。搾りたての原油は、少量手にとっても菜種油などのようにドロッとしたべとつき感はなく、濃いが比較的サラッとした感じの油です。香りもほんのり生の紫蘇香が漂います。

このサラッとした、えごま油が「理想の油」として人の健康維持に欠かせません。

理由は、えごま油に55-60%程度も豊富に含まれる必須脂肪酸である、α-リノレン酸にあります。

ちょっと考えると、油の摂りすぎは身体に良くないように感じます。
しかし、油分の不足は、身体にとってもっと良くありません。
もう少しはっきり言えば、油にも「良い油分」と「悪い油分」があるのです。
そして、必須脂肪酸は「良い油分」であり、身体に「必要な油分」を構成する成分でもあります。

そもそも必須脂肪酸とは何でしょうか?
それは、人が体内で合成することができない脂肪酸であり、必ず食物として摂取しなければならない脂肪酸だからです。ですから不可欠脂肪酸とも呼ばれています。

この必須脂肪酸が食事から補われず、体内に不足すると、大変困ったことが起こります。
これはマウスを使った動物実験で確かめられています。
まず、皮膚や毛髪に異常が発生し、皮膚が乾燥肥厚し、表面剥脱などが生じます。また、皮膚や体内では細胞のセラミド(細胞膜の成分)のバリアー機能が減少し、細胞崩壊が始まります。
また、肝臓では脂肪蓄積が起こり、脂肪肝に至ります。

必須脂肪酸には、大きく分けて2種類の脂肪酸があります。
菜種油や大豆油に多く含まれるリノール酸というn-6系といわれる不飽和脂肪酸と、えごま油に多く含まれるn-3系不飽和脂肪酸の2種類です。

この2種の不飽和脂肪酸は、私たちの身体を形づくっている約60兆個といわれる細胞の細胞膜やミトコンドリア膜を構成する大切な要素となっているのです。

そして、私たちの身体のこの約60億個の細胞は、常に壊され、かつ生成されて代謝がなされており、細胞は新しく作られ、かつ廃棄されているのです。
この不飽和脂肪酸が不足すれば、新しい細胞を作れなくなってしまい、代謝が妨げられてしまいます。

また、最近の研究で、人のホルモン様(よう)物質で生理活性作用を司るプロスタグランジン(PG)の原料ともなっています。このPGの作用は、大変重要で、複雑多岐に渡ります。
皮膚の炎症・腫れ・痛み、アレルギー反応、血液凝固と血小板凝集、血圧と心機能、胃腸機能と消化酵素量、腎機能の各調節、分娩誘発や生殖機能の制御、各種ホルモン産生、神経伝達機能制御にも関係しています。


そして最も重要なことは、2種の必須脂肪酸が、互いに異なる働きを、すなわち活性したり制御したりの関係で、互いに補い合っていると言うことなのです。

いわば、自動車で分かりやすく説明すれば、2種の脂肪酸は互いにアクセルの役目を果たしたり、ブレーキの役目を果たし、互いに作用し補い合って快適なドライブを実現可能にしているということなのです。

現在健康と感じられている方にも、虚弱な体質を心配されている方にも、新しい身体を維持していくためには、
2種の必須脂肪酸は欠かせないものなのです。
特に、えごま油に含まれているα-リノレン酸という必須脂肪酸は、現在の私たちの食生活には不足気味です。


えごま油の詳しい内容はサンマザーのURLもご参考に!  http://www.sunmother.net/


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。