えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (14) [健康と食習慣]

えごま油はダイエットに効果があるといいますが、本当ですか?】(兵庫県尼崎市 女性Nさん)


[ひらめき]

結論から先にいえば、えごま油の効果・効能は大いに期待できます。

私自身の経験から述べれば、半年程度の継続摂取で、ぽっこりお腹の「ぽっこり」が解消いたしました。

こうした実体験が、皆さんからのQ&Aに積極的に、お答えする動機の一つにもなっています。




さて、普通「脂肪」と聞くと、食事制限を心掛けている女性にとっては、恐れをなして卒倒しそうになる方もいるかもしれません。
 
しかし、実は、えごま油には、「貯蔵型」「燃焼型」の脂肪酸(例えば動物性油脂に多い飽和脂肪酸など)は少ないのです。
逆に、身体に貯まりにくいタイプの「機能型」の脂肪酸である多価不飽和脂肪酸が主成分(約80%)となっています。

極端な食事制限を伴わずに、無理なく、しかもリバウンドを気にせずにできるダイエットが理想といえるでしょう。
また、普段の食事にプラスα程度の食習慣と適度な運動の組み合わせで、目に見える思った以上の効果が得られる「ダイエット指向」的生活が自然な姿ではないでしょうか。


えごま油の脂肪成分の話に戻ります。
その脂肪酸として60%以上含有されているα-リノレン酸と、13%前後含まれるリノール酸が、えごま油の主要成分です。それぞれn-3系不飽和脂肪酸、n-6系不飽和脂肪酸と呼ばれます。
この2つの不飽和脂肪酸は、必須脂肪酸または不可欠脂肪酸と呼ばれ、人体内で生成・構成できないため、食物から直接摂食する必要のある脂肪酸なのです。


このn-3系、n-6系不飽和脂肪酸は、共にヒトの人体を構成する約60兆個ともいわれる細胞を守る細胞膜に必須なリン脂質の材料となっています。
お肌(皮膚細胞)の健康は勿論ですが、身体の内側(臓器や筋肉など)の適度な健康は、ダイエッターにとっても、軽視することのできない項目でしょう。


また、上記の不飽和脂肪酸は、ホルモン様(よう)の生理伝達物質であるプロスタグランジン(PG)の原料ともなっています。
PGの働きとしては、皮膚などの炎症・痛み・腫れの調整、アレルギー反応、血圧・心臓・胃腸機能、消化酵素の分泌調整、腎機能と血液の流動調節、血液凝血、血小板凝集、神経伝達、各種生理ホルモンの生成と抑制、筋肉の収縮、分娩誘発など生殖機能の制御、などの機能に関与していることが知られています。
こちらの正常な活性作用も、ダイエッターの健康に欠かせない要件となるでしょう。


動物実験等で確認された結果から、この必須脂肪酸が体内で不足すると、大変困ったことが発生することが分かっています。
まず、皮膚や毛髪を健康に保てなくなります。皮膚が乾燥肥厚し、表皮剥脱などが生じ、セラミドの皮膚バリア機能が減少してしまいます。細胞膜の崩壊が徐々に始まってしまうのです。
また、肝臓に脂肪蓄積(脂肪肝)が発生します。不妊にも関係します。


再度繰り返しますが、えごま油の主要成分となっている脂肪酸は、「貯蔵型」の体内に貯まるタイプの脂肪酸ではなく、「機能型」の細胞を構成したり、細胞間の情報伝達に活躍するタイプの必須脂肪酸です。

むしろ、肝作用を活性させて中性脂肪を燃えやすくしたり、血中の中性脂肪量を抑えたり、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを抑える作用が認められており、特定医薬としての承認も受けています。



以上の説明で理解頂けると思いますが、私たちの身体はその「食べた物」によって出来上がっています。
三大栄養素に当たる「タンパク質」では、体内に取り込まれて、保存しておくことはほぼ不可能です。
余分なカロリーとして脂肪細胞に貯蔵される「飽和脂肪酸」の様なことはかないません。
理由は、毎日乾燥量で約60gものタンパク質が体外に捨てられているからです。

私たちの細胞(細胞の固まりである筋肉や臓器なども)や細胞の中身(DNAやRNAなども)、免疫や生理ホルモンや細胞間で働く情報伝達物質など、さまざまな人体に関わるものがタンパク質で構成されています。
こうした各細胞やホルモン、情報伝達物質、消化酵素などは恒常的に壊され、分解され、常に補われ、再生を繰り返しています。
その結果として、毎日分解物や廃棄物として約60gのタンパク質が、体外に大便として或いは小水として捨てられているのです。
ですから、大便や小水は、誤解している人も多いと思いますが、食べ物の未消化物やエネルギーの燃え滓が捨てられているわけではないのです。

えごま油にたっぷり含まれている多価不飽和脂肪酸(α-リノレン酸やリノール酸)も、体内ではタンパク質と誠に良く似たような「物質」です。
貯蔵型の飽和脂肪酸と異なって、体内にほとんど貯めておくことが出来ない脂肪酸なのです。

健康で健全な身体を維持しようと思えば、毎日廃棄され失われる約60gのタンパク質を補給し続ける必要があるように、同様に多価不飽和脂肪酸(特に不足気味のα-リノレン酸は毎日2-3g分)も補充され続ける必要があります。


以上で、えごま油のダイエット効果への回答は終わりですが、最後にえごま油をダイエットに効果的に取り入れる食べ方のポイントを指摘しておきます。

(1)普段の食用油は、植物性リノール油(菜種油や大豆油)を極力減らして、えごま油や亜麻仁油に切り替えること。
(2)動物性の飽和脂肪酸(牛脂やラード、バター、チーズ、マーガリン等)は避け、その代用品としてオリーブ油に切り替える。パーム油を使った揚げ菓子やインスタントラーメンなどは避ける。
(3)えごま油は、毎日5g程度使用する。ドレッシング代わりに使用したり、豆腐、納豆、浅漬けなどに合わせると無理なく摂れます。パスタや焼きそば、焼きうどんの上に振りかけても良し、スープや味噌汁に加えてもOKです。
(4)未焙煎のえごま油は、低温での天ぷら油や野菜炒めなどにも使用可能です。
(5)えごま油は、身体に良いからといって摂りすぎると、げっぷ、吐き気、鼻血、軟便の原因になりますので、過剰摂取はやめましょう。毎日定量(2-5g)を習慣的に摂取します。


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なお、えごま油商品の詳細は、サンマザーのURLで。 http://www.sunmother.net/

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