えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (16) [健康と食習慣]

以前、人に勧められてえごま油を含むサプリメントを3ヶ月位使用しましたが、ダイエット効果なんて嘘でした。やはり、食事制限と運動が一番効果有りなのではないのでしょうか?】(東京都中野区 女性Wさん


[ひらめき][ひらめき]

「ダイエット効果あり」という広告宣伝は、若い女性の目を引くには相当に効果があります。
ひょっとすると、幾多のダイエット・サプリメント商品そのものよりも、切実な女性には「効果」が認められるのではないでしょうか。


質問者の「えごま油を含むサプリメント」を、ちょっとインターネットで検索してみました。
知らなかったのですが、いろいろとあるようですね。

宣伝文句には《脂肪燃焼効果》という言葉が多いようです。
または、関連して《身体にたっまった脂肪分を洗い流す》とか《体内の余分な脂肪を落とす》とか《血液サラサラ効果がある》と言っており、私自身びっくりしてしまいました。

えごま油のα-リノレン酸には、私も知らなかった《美肌効果》もあるそうです。
または《お肌の保水効果》までもあるそうです。

まったく、ビックリ仰天でした。
「見ない方が良かったなあ」と、逆に反省したり落ち込んだり、しきりです。


考え直してみて、こうした誇大表現は、虚偽広告と見なされても仕方がない面もあります。
せっかくの「えごま油」などの素材の本当の良さを陳腐にしてしまいがちですし、間違った情報は逆に消費者を遠ざけてしまうばかりです。
「売らん」が為の業者側の、窮余の訴求表現ではあるのでしょうが、商品性までもまがい物と疑われてしまいます。
質問者の方に、商品の「嘘」を見破られても仕方がないでしょう。


そもそも、健康食品や健康サプリメント、化粧品等には誇大広告や嘘が平気で許される傾向があるようです。
特に、化粧品やサプリメーカーには名前の知られた企業も多く、科学的な視点での基礎研究が真面目に取り組まれているのかと思ったら、案外そうでもなさそうなのです。
売れそうな商品を掘り当てる方に商品開発が偏っているからなのでしょうか。

例えば、最近よく耳にするようになったコラーゲン関連商品です。
ゼラチンなどに含まれるコラーゲンは比較的単純な3重螺旋構造のタンパク質ですが、人体のタンパク質総量の約30%がコラーゲンです。コラーゲンのアミノ酸組成はグリシン、ブロリン、ヒドロキシブロリン、アラニンなど一般的なアミノ酸で構成されます。

良質な動物性コラーゲンをサプリメントで摂食したり、化粧品としてお顔に丹念に塗り込めば、それが体内に効率的に吸収されて、お肌ぷりぷりの皮膚細胞が出現するような「上手くできたストーリー」が語られていますが、まったく笑止千万で、ヘソで茶を沸かすような話です。

乙女の星の願いを叶えるようなストーリーとしては、信じもしましょう。
しかし、全国ネットのTVで、そうした宣伝を見聞きするたびに、地動説が天動説の時代に逆戻りしたのかと思ってしまうほどです。


他の動植物由来のタンパク質であるコラーゲンが、人体に注射器で直接注入されたとすれば、私たちの免疫系が非自己物質と認識して、攻撃・拒否・排除の機制が発動されてしまいます。
血液型の違う輸血や他者からの臓器移植を想像してみて下さい。基本的に同様の免疫反応に晒されることになります。

また、食物と同様に、コラーゲンサプリメントが口腔より胃腸に達しても、コラーゲンレベルのタンパク質がそのまま腸壁から取り込まれることはまずあり得ません。他のタンパク質と同様に、消化分解酵素や腸内細菌の作用に晒され、解体・分解されて、何者由来の成分であったか判別できないレベルの分子(アミノ酸)にまで解体されたところでようやく腸壁の細胞に取り込まれ、体内の細胞から毛細血管内へと運ばれます。

しかし、その先で、この取り込まれたアミノ酸が、あなたの体内のお肌近辺のコラーゲンに再び生成されるかどうかは、保証の限りではありません。仮に再成される確率は、砂場で金粒を見つけるほどに低いと言えるでしょう。誠に残念な話です。

また、化粧品としてお肌に塗り込まれたコラーゲンも、刃物での皮膚表面の切り傷内に塗り込むようなことでもない限り、内面の生きた細胞にまでは届くことはなく、ごく表面の死んだ表皮細胞の隙間にこびり付く程度です。確かに、こびり付いている間は、付着物でぷるぷるに感じますが、洗顔後は元のお肌に戻ることになります。残念でした。


さて、だいぶ話が反れてしまいました。


えごま油を「期待を裏切らないダイエット」に上手く活用するためには、基本と応用の2点をお薦めしたいと思います。

まず、基本編です。

(1)自分の1日の基礎代謝量(成人で1800~2000kcalのエネルギー量とされる)を把握して、朝昼晩3食のバランスを考える。過食はなるべく避け、3食のバランスで調整する。根本は、1日の基礎代謝量内の摂食量であれば、体内に貯蔵される成分よりも代謝・廃棄される成分量の方が多いので、ダイエット向きの身体の準備が整います。

(2)日常生活の中で、座ってばかりの生活(座位主体の労働)から、なるべく立ったままの生活(立位軽労働)に切り替えるだけで、エネルギー消費を数100kcal増やすことが出来ます。
人の脳は1日400kcalを消費していますから、基礎代謝量の約1/4から1/5は脳で消費されており、消費比率も高いので、なるべく頭を使う作業に時間を費やすことも有効です。


次が、応用編です。

(1)飽和脂肪酸(牛脂やラード、バターなど動物性油脂やパーム油)は、身体に自動的に貯蔵されるタイプの脂肪成分ですので、摂取を努力して控える(止める)。外食時でも、意識的に避ける。
代わりに、オリーブ油や植物油(リノール油など)を調理に使用する。

(2)えごま油などの多価不飽和脂肪酸(身体に貯まらないタイプの油)を多く含有する油脂を料理に多用する。
えごま油は純搾り油であれば、低温での天ぷら油や炒め油にも使用できます。また、そのまま、生・温野菜や漬け物、納豆、奴豆腐、和え物などにも振りかけます。スープ類や各種ジュースに加えても良いでしょう。
料理や調理に、いろいろな工夫をして利用してみましょう。

(3)えごま油は、ビタミンCやEなど抗酸化作用を持つビタミン類を多く含む野菜や食物と合わせて摂ると効果的です。


以上が、ダイエッターにはお薦めですし、質問者のようなダイエット指向の方の期待を裏切ることはないでしょう。


今回は、話が長くなりますので、サプリの宣伝文句にある《脂肪燃焼効果》や、関連して《身体にたっまった脂肪分を洗い流す》とか《体内の余分な脂肪を落とす》とか《血液サラサラ効果がある》といった効果が「えごま油」に関係するのか、について触れませんでしたが、またの機会に言及いたしたいと思います。

最後に、えごま油はリノール油などと比べれば、高価です。
私も、何とかお求めやすい価格を実現できないかと、原料調達から商品化にまで関わった商品販売サイトを下記に掲示してあります。興味がありましたら、覗いてみて下さい。


追伸ですが、私の「えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (14)」でも、えごま油のダイエット効果について述べていますので、ご参照下さい。

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えごま油商品の推奨詳細は、サンマザーのURLで。 http://www.sunmother.net/
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