えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (17) [健康と食習慣]

えごまの抗酸化作用について教えて下さい。】(東京都東村山市 女性Rさん)


[ひらめき]

最近、美容やアンチ・エイジングの業界では、抗酸化作用を持つ抗酸化物質を含む健康食品や健康サプリメント、化粧品が、大変な盛況ぶりです。
業界あげてのトレジャー・ハンターならぬ「抗酸化物質探し」が行われ、美肌効果や老化防止や抗ガン作用をもつ健康成分が、次から次に探し出されて、ブームの旗が掲げられています。

コエンザイム、カテキン、ポリフェノール、β-カロチン、αリポ酸、アントシアニン、イソフラボン、アスタキサンチン、サポニン、ルチン、フラバンジェノール----などなどが知られています。


「抗酸化作用」についての、基本を知る必要を感じます。
そもそも「酸化」とは、どういうことでしょうか。
そんなに疎まれるほど悪いこと、なのでしょうか。

業界人に言わせれば「酸化」は、端的には、身体が《錆びる》ことだと定義されているようです。
そして「錆びる」原因を引き起こしている一番の犯人は「活性酸素」=フリーラジカルという物質です。
ですから、活性酸素の働きを抑える抗酸化物質(商品)を身体に補給して「錆びない身体を手に入れましょう」、アンチ・エイジングで130歳まで綺麗に生きましょう、となるわけですね。

こうした単純な図式化は、一般受けしやすいだけに、業界人の商売心を奮い立たせるようですね。


そもそも「酸化」とは、学校の教科書でも習う「酸化還元反応」の「酸化」で、物質が酸素と結びつくことであり、錆びるということではありません。鉄などが錆びるのは、酸化された「結果」ということになります。
ちなみに、物質が酸素を失うことを「還元」と呼びます。

従って、酸化の「酸」は酸素のことですね。
酸素が地球上に発生したのは、およそ20億年前の太古の昔と言うことになります。元来は地球上に酸素は存在していませんでした。
では、酸素を作ったのは誰かといえば、植物だということになります。
光合成をはじめた原生藻類(植物性プランクトン)が、太陽光を使って水と二酸化炭素から葉緑体の力で嫌気(無酸素)的に有機物(グルコースやデンプンなどの炭水化物)を合成し、酸素を排出しだします。そして外部の豊富にあった窒素を養分として取り込み、自ら必要とする20種のすべてのアミノ酸を作っていったのです。

この植物による酸素の大量産生の結果、酸素を安定的に得て、好気的代謝によってエネルギーを得る生物群が現れます。
体内に取り込んだ有機物を、この酸素を使う好気的代謝のクレブス(TCA)を発動することで、嫌気的(無酸素)代謝に比べてエネルギーの獲得効率は10倍以上に飛躍的に向上することになりました。
ヒトも自らの約60兆個といわれる細胞内に数個から数千個ものミトコンドリアを共生させることによって、体内に酸素を取り込み、酸化によって高いエネルギー源としてATP(アデノシン三リン酸)の形で代謝し、分解物CO2を体外に排出しています。

植物は、この排出されたCO2を再び取り込み、光合成によって炭水化物を得て、酸素を造り出します。こうして生態系サイクルは維持されているのです。そして実は、植物も、ヒトと同様に深刻な「酸化」の問題に直面しています。
すなわち、植物は光合成の過程で、自らの細胞内に分子状の酸素を内包してしまうために、酸素毒のダメージを受けやすいのです。
そのため植物は、酸素毒を無害化するシステムや、ビタミン類をはじめとする、実に様々な抗酸化物質を体内に生成し保有して酸素毒に備えているのです。それが、今話題に上っている「抗酸化物質」という訳です。


生物は元来、植物やバクテリアといった「自立栄養生物」のように、自身の身体の構築・維持のためにビタミン類や20種のアミノ酸など必要成分すべてを自前で造っていたはずです。
ところが、ヒトをはじめとする高等生物の多くは、まず「ビタミン類」の合成を諦め、次に9種のアミノ酸(必須アミノ酸)の合成を止めてしまいます。さらに、必須脂肪酸などの合成も犠牲にされます。
これには、何か重大な理由があるのでしょうか。

妥当な一つの理由としては、各種ビタミン類や必須アミノ酸などは合成のための代謝ステップ長く、合成のための「代謝的負担」が比較的に重かったからだと考えられています。
この「代謝的負担」から逃れることで、他者より優位を得た(存在価を高めた)といわれます。すなわち、他の生物である植物などを食物として体内に取り込むことで、必要な栄養素の一部を獲得し(補い)、進化の為の能力開発の余地を得て、生態系の上位に地位を確保してきたと言えるでしょう。
とくに、生物学上は、必須アミノ酸化への生物的選択は、大きな転機だと見られています。

以上のように、ヒトをはじめとする動物類は、好気的代謝という効率の良いエネルギー産生手段を獲得し、さらに各種ビタミン類や必須アミノ酸の自前での合成を諦めて、補給のために、他の生物を食物化することで進化し、種の持続・保存をはかってきました。
しかし、種の進化という面では、今まで良い面ばかりが強調されすぎています。
効率や適応を重視するあまり、ヒトを始めとする高等生物は、大きなリスクを背負い込んだり、犠牲を強いられてきた面も無視できません。
その極端な発現が「寿命」です。

生物はいずれ死を迎えます。それは、背負い込んだリスクや強いられた犠牲の報いに抗しきれなかった結果だとも言えるでしょう。

例えばヒトは、自らの細胞内にミトコンドリアを取り込み、共生を始めたことで、効率の良い酸素による好気的代謝により、大きなエネルギー源を確保することが出来ましたが、一方でその「酸化」の代謝過程で酸素の一部が活性酸素と言われる反応性の高い代謝化合物を生んでしまいます。この活性酸素の一部は、ミトコンドリアDNAや細胞の重要部位の損傷に関わるヒドロキシルラジカルなどの「フリーラジカル」と呼ばれる毒素となる場合があります。

こうした「フリーラジカル」に対抗する仕組みを人体は生来に備えています。それが、カタラーゼやペルオキシターゼやSODなどの細胞内の抗酸化酵素の働きです。

さらに、ヒトは植物を摂食することで、植物由来のビタミンA,E,Cなどの抗酸化物質を積極的に体内に取り込むことで酸素毒を無害化したり排除できるのです。
抗酸化物質は活性酸素種を捕捉し、自身が酸素と結びつき(酸化し)、活性酸素を無害化(還元)します。

最近の研究で、活性酸素は悪役ばかりではなく、生体防御システムに積極的に利用されていることが分かってきています。体外から入ってきた異物(微生物や細菌、ウイルスなど)の排除・分解に関わる白血球は、その異物を認識し取り込んで分解する時に活性酸素を利用しています。
人体にとっての猛毒は得てして、別の局面では、しばしば良く効く薬でもあることが理解される事例でしょう。

そうは言っても、細胞内の抗酸化酵素で分解・排除できなかったり、食物からの植物由来の抗酸化物質が不足していたりで、偶然にも余分な活性酸素が産生されていたりした場合に、可能性として、ガンや生活習慣病や老化が促進されてしまう恐れがある、というのです。


そこで、満を持して抗酸化作用を含む植物由来の「抗酸化物質」含有の健康食品やサプリメント、大衆医薬、化粧品のご登場と相成るのですね。

時に、お茶の産地では、動脈硬化やガンの発生が統計的に少ない、といったような事例が発表されます。
喫茶の習慣が、疾病の発生を抑えているのではないか、ということから、お茶に含まれる抗酸化物質の探索が始まります。すると、カテキンという物質が浮上してきます。
植物には、当然のごとく、ビタミン類の他にも、なにがしかの抗酸化物質が見いだされます。

これらの商品は、ただ単に相関関係から因果関係を導き出しているに過ぎないのかもしれません。
漢方の世界では、薬草の精製された成分を摂取するよりも、薬草をそのままの形で食したり、煮出して飲む方が薬効があるといわれます。
化学的に合成や精製された薬品は、即効的に劇的な効果をもたらすことがありますが、ヒトの体はその極端な揺らぎを押し戻して、作用を無効にしたりします。
往々にして、薬効は食物全体のバランスの中で保たれているのです。



こと、えごまの抗酸化物質に関しては、えごまや大葉の葉にチロシナーゼというメラニンの生成を促進する酵素を抑制する成分が含まれており、シソエキスとして商品化されているようです。実態はよく分かっていません。

また、えごまの葉や実(種子)には、ルテオリンというフラボノイド系の抗酸化物質が含まれています。
ルテオリンは、熱に安定で調理で損なわれにくいと言われる成分です。
えごま油に含まれるα-リノレン酸等の身体に有効な脂肪酸の酸化を強力に抑える、天然の食品添加物だと言えるでしょう。

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えごま油商品の推奨詳細は、サンマザーのURLで。 http://www.sunmother.net/
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citizen xc

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by citizen xc (2014-06-28 22:08) 

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