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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (10) [健康と食習慣]

最近、いろんな食品メーカーから「DHAとEPA」のサプリメントが次々に発売されています。身体に良いn-3系不飽和脂肪酸は、不足気味な場合は、こうしたサプリメントで採れば充分ではないですか?】(山口県下関市 男性Bさん)


[ひらめき][ひらめき]


青魚に多く含まれる「DHA」や「EPA」ですが、最近はテレビや情報媒体のCMにも多く登場し、食品大手メーカーのサプリメントとして大々的に宣伝をはじめています。

それだけn-3系ないしオメガ3系不飽和脂肪酸の認知度と有用性、及び必要性が認識されだしていることの証左とも言えるでしょう。

その大手メーカーの宣伝によると、四方を海に囲まれた国土をもつ日本人の食生活の代名詞でもあった「魚=さかな」の消費量が年々、しかも若い世代ほど減ってきているのだと言います。

そんな食生活の欧米化に伴う「魚離れ」を心配して、将来の会社の存亡の危機感も加わり、大手水産会社の参入もあって、DHA&EPAのサプリメント市場がにわかに騒がしくなっているようです。


欧米の食生活と比べて、日本では魚食文化が古くより確立されており、生魚(青魚も)を食べる機会も多いことから(お寿司や刺身、焼き魚、煮魚が一般的によく食べられている現状がある)、ことさらに魚食不足による健康上の危機感を言い立てるまでもないとは、正直に思います。



そもそも魚類の脂肪にEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸が多い理由は、魚が回遊性で海洋の寒冷な環境にも生息する変温動物であるため、融点の低い不飽和脂肪酸が生体構成油脂として有効だと考えられるからです。イワシ酸やニシン酸といった、その魚に由来する脂肪酸まであり、魚類は多種多様な不飽和脂肪酸を利用しています。

元々魚類はこうした脂肪酸の合成能力はなく、食物連鎖の過程で、海に漂う原生微生物藻類(植物プランクトン)のスピルリナやマイクロアルジェに多く生成含有されていたものを、これを動物性プランクトンが食し、更にそれを小魚が食し、更に中型魚が食し、というように、濃縮備蓄されていった物を魚類がそれぞれの生育環境との関係でうまく活用しているのです。

ヒトは、青魚を食するといった外部から直接EPA&DHAを摂取する以外に、えごま油や亜麻仁など植物の油脂に含まれるα-リノレン酸から、体内の消化分解酵素の力を借りてEPA(エイコサペンタエン酸)→DHA(ドコサヘキサエン酸)へと自前で代謝することができます。

ヒトを含む多くの動物は体内で、自前でα-リノレン酸からEPAもDHAも造り出すことが出来るのです。


サプリメーカーが宣伝文句に使う「現代人のEPA&DHA不足」という事態は、何も「魚離れ」だけが原因ではないのです。極端な言い方になるでしょうが、売らんが為の情報操作やマインドコントロールには乗るべきではありません。


ヒトは出来れば、その成分を多く含む食材や素材から直接、α-リノレン酸やEPA&DHAなども摂食する方が理想的な姿でしょう。

しかし、多忙で偏りがちな食生活を強いられた立場の人にとっては、サプリメントも急場を凌ぐ為の一つの栄養補給の方法ではあります。

ただし、恒常的なサプリメントの摂取は、厚労省・国立健康栄養研究所の[「健康食品」の安全性・有効性情報]等を参照しても、良いことばかりではないのが現状です。やはり、継続的な使用・摂取に際してはメーカーの定める一日当たりの摂取量よりも少なめの量を、摂取回数を加減しながら、身体の状態の変化に充分注意して、問題が認められるようなら摂取を控えて、迅速に専門医に相談するなどを心がけるべきです。

特に短期間での過剰摂取は絶対に避けるべきです。自然素材物からの摂食ではない、サプリメントからの摂食には、必ずリスクが付きまとうものです。このことを忘れてはならないのです。
薬剤とは異なる気楽さや敷居の低さから、サプリメントの多用を招きがちですが、副作用とはいかないまでも、服用における慎重さは自ずと求められます。

サプリメントの多くは、製法・製造工程に触れていない製品説明書も有ります。
魚原料のすり身の濃縮による抽出法だと、水銀、鉛などの含有量によっては有害な重金属も濃縮され成分に含まれる(混入する)ケースも発生します。特に妊婦や子どもには、服用においては注意が必要です。
また、有害な化学的触媒による抽出が行われる場合もあり、不安要素が現出してきます。
EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)という脂肪酸はとても損なわれやすく酸化にも弱い脂肪酸です。粗雑な製造法で効能書の記載を満たさない粗悪な製品も散見されます。
2、3ヶ月の使用で効能が認められないような場合は、サプリメント自体の効果効能を疑う位の慎重さも必要でしょう。



なお、α-リノレン酸たっぷりのえごま油のご紹介サイトは、http://www.sunmother.net/ をご参照下さい。


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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (9) [健康と食習慣]

えごま油で、普段見ない褐色の着色ものを見かけました。普段使っている商品と異なるのですが、どの様な違いがあるのですか効能や成分に違いがありますか?】(栃木県宇都宮市 女性Mさん)

[ひらめき]

現在、日本国内で販売されている、多くのえごま油やしそ油は瓶詰めで、透かしてみると色は澄んだ黄色をした液体です。
この色のえごま油商品は、概ね、えごま種子(実)をそのまま搾油した油が中心です。

ところが、えごま油が、その料理に普及している隣国の韓国では、事情が異なります。

真ゴマと同様に、焙煎して搾油されるのが普通です。

韓国の地方都市では、街の市場や路地沿いには、エゴマの搾油屋さんがあり、数キロ単位のエゴマ種子(実)を持って、並んで搾油の順番を待つ近郊の農家の人に出くわします。
店頭では、大きなドラム缶などを改良した簡易焙煎機で、持ち込まれたエゴマの実を鉄板に敷き詰め、プロパンガスの火で煎ってくれます。香ばしい薫りが店頭に立ちこめています。
店の奥では、小さく簡単な搾油機で、程よく煎られた実を搾り、瓶に詰めてくれます。

こうした風景が、まだ韓国の農村を抱える中小都市では残っているようです。
韓国では、焙煎した実を搾油した、褐色のえごま油が、一般的に家庭料理の調理に用いられます。
韓国語では、エゴマは「トゥルケ」、エゴマの葉を「ケンニプ」または「ケッイプ」、エゴマの実の粉を「トゥルッケカル」、えごま油は「トゥルギルム」というそうです。

韓国人は、エゴマの効能を知り、大切に毎日の食事の習慣の中に取り込んでいるのです。
エゴマを使用した料理は、韓国の若者にとっての「お袋の味」の一つです。


褐色の焙煎したえごま油の特徴は、生実をそのまま搾った油と比較して、それほど成分内容に変わりはありません。
今注目のn-3系不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸が55-65%程度含有されるほか、12%程度のリノール酸や10%程度のオレイン酸等の脂肪酸を含むほか、ルテオリンというポリフェノール化合物である強い抗酸化作用をもつ成分などを含みます。

また、褐色の焙煎したえごま油は、独特の香ばしい薫りに、生実をそのまま搾った油と比較して特色があり、その品の良いシソの香りは、炒め物や汁物に少量垂らして召し上がれば、ハーブのように食卓の雰囲気と食べる人の気持ちを和ませてくれます。
是非、こちらの褐色のえごま油商品の方も、機会があれば試してみて下さい。きっと気に入ってもらえるものと思います。
韓国料理に欠かせない「えごま油」は、参考にすれば、私たちの家庭料理にも工夫次第で、大いに活かすことができます。


なお、気になる方、えごま油商品の詳細は..... http://www.sunmother.net/

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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (8) [健康と食習慣]

えごま油は、身体によい油だ、と聞きました。身体に悪い油もあるのでしょうか?】(千葉県松戸市 男性Fさん)


[ひらめき][ひらめき]

「油」といえば、メタボや肥満、ダイエットの敵と、つい思ってしまいがちです。

確かに、食事で脂っこいモノを過剰摂取してしまえば、たとえ気のせいだとしても心配だし、入浴時などに自分のお腹周りが気になって、つい後悔してしまうこともあるでしょう。

私たちは、毎日毎日、大量の食事を摂取し続けています。
どれくらいかといえば、成人で1日おおよそ2000kcalのエネルギーが必要だといわれています。これを基礎代謝量といいます。この代謝量の約20%を脳の活動が、さらに20%を食べた食物を分解する大量の消化酵素などの製造や消化器官系に使い、残りが心臓や肺を動かし、体温を維持し、移動運動などや細胞の生成・解体活動などのために使われます。生命活動とは、大体そういうものです。

この1日のエネルギー量を維持するために、糖類やたんぱく質や脂質を(3大栄養素といわれる)、食事から摂取するのです。この中で、脂質がエネルギーとして燃やした時に熱量を多く発生させます。
が、しかし、脂質は体内に取り込まれると、大部分は脂肪細胞に取り込まれてしまい、いざというときの貯蔵燃料(中性脂肪)となります。

どうしてそうなるのかといえば、それは人類の歩んできた「悲しい性(サガ)」によるものです。ヒトは発生以来、約700万年もの間飢餓状態の中に置かれていました。進化はヒトをして、余剰の食物に出会った時、万が一に備えて、素早く体内に蓄える仕組みを発達させて、自らの遺伝子に組み込んできました。

ですから、1日約2000kcal以内の食事摂取であれば、基礎代謝量と同量となりますので、プラスマイナスZEROでお釣り(余剰)は来ないことになり、バランスが取れているわけですから、蓄える脂肪もなく、結果として肥満は起きません。


質問者のおっしゃる「悪い油」が、仮に「肥満」に効く「油」のことか、ということであれば、答えは「多価不飽和脂肪酸」以外の「油」である、といえます。

その「油」とは、牛脂やチーズ、バターといった動物性油脂や植物性のパーム油などの「飽和脂肪酸」が筆頭格に当たります。油の性質は「固形」のものがほとんどです。
また、オリーブ油などに代表される「一価不飽和脂肪酸」も、身体に悪いというほどは言えませんが(むしろ良い面も多い)、過剰摂取は禁物です。
これらの油分は、身体に貯まる性質の油です。過剰な摂取注意に心がけた方がよいでしょう。

ですが、現代の我々の食事傾向の中では、「飽和脂肪酸」などの脂質は、分からないほどにふんだんに食物の中に、それと分かりにくい形でも紛れ込んでいます。
意識しなくても、十分に摂取されていると考えた方が、妥当です。
ですから、摂取を、意識的に避けるくらいの姿勢でも、いいのです。
どうせ足りない場合でも、体内では簡単に、他の栄養素から脂肪分に作り替えが効く部類の脂肪酸なのです。


さて、これからが「悪い油」の真打ちの登場です。

まず、米国等で使用が制限、ないし禁止されている「トランス型脂肪酸」です。
この油は、自然界にはほとんど存在していません。

植物油などが、工業的に加工される段階で、副産物として造り出されてしまう「怖い油」です。
パンに塗るマーガリンや、カラッと揚げ物をさせるために混ぜられるショートニングなどに多く含有される、といわれます。これらの2品には5-10%程度も含まれます。
また、即席麺やスナック揚げ菓子等に多く使用される植物油のパーム油ですが、アブラヤシ原油を精製する際に、副産物として多く含有されます。

次が、揚げ物などに繰り返し使われた後の「廃油」、すなわち「過酸化された脂肪酸」です。
この油分は、体内で過酸化物などを経て、細胞を攻撃し、連鎖的に有用な脂肪酸も巻き込んで、拡大していきます。

以上、トランス型脂肪酸と過酸化された脂肪酸は、強力な発ガン性がありますし、身体に有害です。
まさに「悪い油」を通り越して、「怖い油」といえます。

えごま油など良質な油脂分を補給することで、「悪い油」の活性を抑制することができると、言われています。
「多価不飽和脂肪酸」であるn-3系、n-6系といわれる脂肪酸が、必須脂肪酸と呼ばれる「良い油」の代表選手です。
n-3系とn-6系の摂取比率は、おおよそ1:4といわれています。
いくら「良い油」でも、摂りすぎは身体のためにはなりません。摂取のバランスが重要です。1日当たりの摂取量も定められています。


注目のえごま油商品は、サンマザーURLで。 http://www.sunmother.net/

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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (7) [健康と食習慣]

日頃、健康のために、身体に良いといわれるオリーブ油を調理などに利用しています。えごま油との違いを教えて下さい。】(東京都小平市 女性Wさん)


[ひらめき]

オリーブ油の主成分は、約80%がオレイン酸です。
このオレイン酸は、一価不飽和脂肪酸という脂肪酸に分類されます。

オレイン酸の特色は、その分子構造にあり、炭素鎖の二重結合の数が一つのみです。
牛脂やチーズ、バターといった、あるいはアブラヤシを搾油したパーム油などに多く含まれる飽和脂肪酸は炭素鎖の二重結合が無く飽和状態(1対1で炭素鎖に水素が対応している)で安定しており、常温では固体です。

これに対して、オレイン酸は、やや酸化し易い特質が見られますが、構造上炭素鎖の二重結合が2つ以上あるリノール酸やα-リノレン酸といった不飽和脂肪酸と比べると酸化しにくい液体の脂肪酸ともいえます。
不飽和脂肪酸の分類では、オレイン酸をn-9系、リノール酸をn-6系、α-リノレン酸をn-3系と呼んで区別します。

やや、難しい説明になってしまいましたが、オリーブ油の主成分がオレイン酸で、えごま油の主成分のα-リノレン酸と比べると、単独でも、人の体内に取り込まれても、比較的酸化しにくい脂肪酸を含むという理解でよろしいと思います。

では、このオレイン酸ですが、体内に取り込まれると、血中の善玉HDLコレステロールを減らすことなく、悪玉LDLコレステロールのみを低下させることが知られています。
その他、便通がスムーズになり、便秘が改善する、血中のリンパ球が増加し免疫力が高まる、などの効果が見込まれます。

しかし、有効な効能の多いオレイン酸ですが、やはり摂取しすぎには要注意です。
オレイン酸は、体内では代謝され脂肪細胞に蓄えられます。飽和脂肪酸と同様に、必要に応じてエネルギーとして燃やされますが、肥満の防止には役立ちません。
すなわち、オレイン酸の過剰摂取はダイエットには有効では無いのです。むしろ、飽和脂肪酸と同様に摂取量に注意の必要な油分です。

飽和脂肪酸ほどの害の多い油ではないが、むしろ有効性の高い油ですが、過剰摂取は禁物です。
従って、考え方としては、普段の飽和脂肪酸の摂取を極力減らして、その代わりにオリーブ油を摂る、という形がベターでしょう。

オリーブ油に含まれる主要成分のオレイン酸は、えごま油や、菜種や大豆のリノール油と異なり、必須脂肪酸ではなく、脂肪酸としては必要性があれば体内で合成できる性質のものです。
オリーブ油に対する過剰な思いこみは禁物です。

しかし、オリーブ油自体には、ポリフェノール類が含有されており、油分の酸化を防止しています。さらに、皮膚刺激の少ない油分であるため、オイルマッサージにも使用されます。
「地中海ダイエット」という言葉やブームに多少の意味はあります。しかし、過信は禁物です。
オリーブ油を過剰に摂取しても、心臓病にかかる割合いが低い,などのデータは信憑性が疑われます。

要は、厚労省の栄養所要量を定めた摂取の指針にもあるとおり、
飽和脂肪酸:一価不飽和脂肪酸(オレイン酸等):多価不飽和脂肪酸(リノール酸やα-リノレン酸)=3:4:3
という比率で摂取するのが理想です。

現在の食事事情下では、飽和脂肪酸やリノール酸は意識して摂食を心がけずとも、普段の食事に十分に成分として含まれています。
試しに、我々の好物料理を列挙してみて下さい。その中には大抵、飽和脂肪酸やリノール酸は含まれているはずです。

結論から言えば、2点を申します。

まず1点目は、現在健康に留意して、オリーブ油を日々の調理に多用しておられるのであれば、その分「飽和脂肪酸」の摂取量を減らすように努力しましょう。動物性油脂やジャンクな食事に十分気を付けるべきです。

次に2点目ですが、私たちの体内の脂肪酸のバランスは、私たちが口にした脂肪酸によって決まってしまいます。
すなわち、オレイン酸のn-9系脂肪酸とリノール酸のn-6系脂肪酸とα-リノレン酸に代表されるn-3系脂肪酸という3つの不飽和脂肪酸の系列は、決して相互に補完し合うことのできない関係なのです。
それぞれの脂肪酸が、互いに代わることができず、体内で合成して別の脂肪酸の役割を担うことのできない関係なのです。

特にn-6系とn-3系の脂肪酸は、一方が身体の生理機能の活性を促せば、他方が抑制を受け持つというような重要な制御バランス機能を担っています。
また、約60兆個といわれる人の細胞ですが、その細胞膜の重要な構成要素となっているリン脂質は、構成要素であるn-6系とn-3系脂肪酸で異なる性質と役割を担っています。

ですから、オリーブ油のオレイン酸が、えごま油のα-リノレン酸の役割を担うことはできませんし、互いに身体の健康を維持していく上で、欠くことのできない重要な役割を担う脂肪酸なのです。


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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (6) [健康と食習慣]

EPAやDHAは、焼き魚などで摂ることができる、と聞きました。えごま油で、わざわざ摂る必要がありますか?】(東京都江戸川区 女性Kさん)


[ひらめき]

いま「理想の油」といわれる、n-3系の不飽和脂肪酸ですが、必須脂肪酸の一つで、毎日一定量(おおよそ小さじ1-2杯分)を食事から摂取する必要があります。

えごま油に55-65%程度含まれている主要成分であるα-リノレン酸も、n-3系の不飽和脂肪酸です。

人の体内で、α-リノレン酸は消化分解酵素の力を借りて、EPA(エイコサペンタエン酸)→DHA(ドコサヘキサエン酸)へと代謝されていきます。

EPAは血中の悪玉LDLコレステロールを減らし、善玉HDLコレステロールを増やします。血液をサラサラにし、中性脂肪を減らすと言われています。アレルギーや皮膚の炎症を抑えます。
青魚では、鯖(サバ)や真イワシ、サンマなどに比較的多く含まれる脂肪酸です。

また、DHAは健脳効果や動脈硬化・脳梗塞・心筋梗塞の予防に役立ちます。さらに、アトピー性皮膚炎など炎症を抑える効果が認められますし、子供の精神の発達にも重要な役割を果たします。
青魚では、鯖(サバ)、ブリ、ハマチなど、マグロの目の周縁に脂肪として多く含まれます。

そもそも魚類の脂肪にEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸が多い理由は、回遊性で寒冷な環境にも生息する変温動物であるため、融点の低い不飽和脂肪酸が生体構成油脂として有効だと考えられるからです。イワシ酸やニシン酸といった、その魚に由来する脂肪酸まであり、魚類は多種多様な不飽和脂肪酸を利用しています。

以上のことから、鯖(サバ)やサンマを食事から摂れば、事足りるように思われます。


元来、焼き魚や刺身、煮魚は日本食には定着しているのですから、もちろん、それでも良いのです。
しかし、困ったこともあります。

こうした青魚から、毎日十分なEPAやDHAを摂取しようと思えば、逆に魚肉たんぱく質などが過剰摂取になる恐れがあります。
そもそも、青魚類には、良く知られるように、牛や豚、鶏と比較すれば、脂肪質が少なく、たんぱく質類が豊富です。
青魚から、EPAやDHAを1g摂取するのには、食べる魚の部位にもよりますが、イワシで約50g前後、真アジで150g以上が必要との試算もあります。
ですから、それこそ食卓は、毎食、青魚三昧ということになってしまいかねません。

また、何より、EPAやDHAを一番均等に多く含む青魚である鯖(サバ)やイワシ、さんま、アジ、鰹などには、必須アミノ酸のヒスチジンの含有が多く、素材の鮮度が落ちる過程でヒスタミンの合成が進み、じん麻疹や発疹などのアレルギー様(よう)症状を引き起こす原因物質となります。
この現象は、人によっては数十mgの摂食でも発症する場合があり、心配される方もおられるでしょうが、この症状は正確にはアレルギーではなく「食中毒」のカテゴリーになります。


n-3系の不飽和脂肪酸は、私たちの食事に欠かせない脂肪酸ですが、三大栄養素のバランスも考え、かつ食卓のバラエティを工夫しながら、毎日の適量摂取を心がけるべきです。

n-3系の不飽和脂肪酸は、えごま油のα-リノレン酸からも、青魚のEPAやDHAからも、バランス良く摂取してやることが、重要です。
私たちの身体の代謝に関わる消化分解酵素などの働きも含めて、体内環境のバランスも配慮していくことが必要なのではないでしょうか。

第一に、朝昼晩の食卓が、青魚料理ばかり並んでいるようでは、いずれマンネリ化して、味気なく感じられませんか。


えごま商品の詳細が知りたい方は、サンマザーURLへ。 http://www.sunmother.net/

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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (5) [健康と食習慣]

えごま油は、酸化しやすい油だと聞きました。天ぷらや野菜炒め用としては使用できませんか?】 (埼玉県草加市 女性Mさん)


[ひらめき]

現在、国内で入手できる、えごま油は、無焙煎の生種子(実)を搾油した黄色系の商品がほとんどです。

その理由はよく分かりませんが、お隣の韓国では、料理には褐色系の焙煎えごま商品が大勢を占めています。

恐らく、欧米の食事による自然治癒・治療法のクースミン療法やマクロビオテックの静かな流行の影響で、亜麻仁油(フラックス・オイル)の代用品として、日本でもその主要成分が似通った、古来より比較的馴染みのある「えごま油」に注目が集まった、という経緯が有力なのではないか、と考えます。

まあ、そうした経緯はさておき、えごま油や亜麻仁油といったn-3系不飽和脂肪酸を多く含む油分は、概ね「酸化しやすい油」であると、わざわざ注釈付きで語られますし、事実牛脂やチーズなどの飽和脂肪酸と比較すれば、脂肪酸の構造上炭素の不安定な二重結合部分があり、酸化されやすいという特性が見られます。
それは、飽和脂肪酸の牛脂やチーズ、バターなどが個体(固形)であるのに対して、不飽和脂肪酸の菜種や大豆、えごま油が液体(液化)であることからも類推できるでしょう。

しかし、えごま油が加熱料理にまったく向かないというのは、間違いだし、誤解です。


結論から言えば、生種子(実)から直接搾油した、黄色系の純えごま油商品では、150℃程度の加熱調理であれば、過酸化の問題はありません。調理後、何日も時間を置くことなく、すぐに食べるのであれば、まったく問題ありません。

比較的低温でのレンコンの挽肉挟み揚げや野菜のかき揚げ、エビ天など、高温で火を通す必要のない性質の揚げ物であれば、美味しく揚がります。ただし、えごま油は発火点が低いことを忘れずに。

中華の野菜炒めであっても、火力が低く、多少生でも食べられる、キャベツ炒めやニラもやし炒め、スクランブル・エッグ、目玉焼きであれば問題ありません。肉代わりにベーコンや焼き豚、ハムを使いましょう。
豚肉やレバーをどうしても加えたければ、事前に時間をかけて炒めておいて、調理中にフライパンに一緒に加えます。


では、褐色系のえごま油は、加熱調理に向かないかと言えば、そうとも言えないようです。
理由は、韓国料理では結構、こちらの油がゴマ油同様に香ばしい薫りが楽しめる理由で、利用されているからです。

しかし、天ぷら油に単独で使用すると、すぐに泡立ってきますので、あまり向かないでしょう。他の植物油か黄色系の生搾りえごま油と混ぜて使用すれば問題ないかもしれません。


もう1点、えごま油には、葉や茎、実にも「ルテオリン(luteolin)」というフラボン系の、ポリフェノール同様な抗酸化作用を持つ成分が多く含まれています(同時に抗アレルギー、抗炎症作用を併せ持つ)。
特に、このシソ科植物に含まれるルテオリンは体内に吸収されやすい性質を持ち、強力な抗酸化作用は無視できません。
ゴマ油に抗酸化物質を含むゴマリグナンという成分があることは知られていますが、えごま油にも油分の酸化をこの天然成分が守っていると考えられています。


あと、酸化という観点で言えば、賞味期限が問題になります。

1年以内の期限であれば、まったく問題がないと言えるでしょう。
ただし、純100%えごま油の場合だけですが。



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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (4) [健康と食習慣]

市販のえごま油には、酸化防止剤など添加物が成分表示に含まれている商品もあります。アレルギーのある子供がいますが、大丈夫なのでしょうか?】(東京都町田市 女性Fさん)


[ひらめき]

健康のために、えごま油をお求めになる消費者の方々にとりましては、化学薬品等の添加物の含有表示は、大変気になるものです。

特に、アトピーやアレルギーをお持ちのお子さんに与えて良いものか、せっかくアトピーエイド商品として、ないしはアレルゲンのない代用油として買い求めても、添加物そのものに疑問符が付くのは当然です。

やはり、えごま油には無添加品がお薦めです。
成分表示をしっかり確認してから購入したいものです。


結論はそういうことです。
では、なぜ添加物を加えた、えごま商品が存在しているのでしょうか?

成分表示に書かれているのは、大まかに3種類に分類できます。

まず、酸化防止剤です。ビタミンCやトコフェロールと呼ばれる化学添加剤です。
ビタミンCはL-アスコルビン酸という成分です。トコフェロールはビタミンEとも表示されることがあります。
次が、だぶりますが、日持ち剤としてもビタミンC類は、食品添加物として使用されます。

ビタミンCやビタミンEであれば、一見身体に良さそうに感じます。
しかし、いずれも天然由来の薬剤ではなく、安価に工場で化学合成されたものです。
製造過程での不純物(重金属など)も多く含むのです。

もう1種が増量剤です。
ある種の嵩増しのために加えられるもの、例えばゴマ油など別種の食物油などです。
また、発酵を押さえるために食品に使われ、消泡剤としても使用されるシリコーン(ポリジメチルシロキサン)なども添加されることがあります。それから乳化剤というものも。

こうした化学添加物は、本来純搾りえごま油であれば、賞味期限次第(1年程度)では、まったく不要なものです。

えごま油は、実は「ルテオリン」というセリやセロリ、春菊、ピーマンなどのハーブ系野菜にも含まれているフラボノイド系の強力な抗酸化成分を含有しています。その効果は、ビタミン類の抗酸化力よりも勝ります。


やはり、うがった見方をするなら、抗酸化剤や日持ち安定剤やシリコーン、乳化剤などなど、様々な化学添加剤は、成分表示を見ただけでは、どの位の分量が添加されているのかも不明ですが、ただただ増量剤的意味合いが強いのかもしれませんね。

嵩増しで、アレルゲンを含むゴマ油を添加されたのでは、たまったものではありません。
えごま油に含まれる主成分のα-リノレン酸が50%前後しか表示していない商品も、嵩増しを疑うべきだと考えます。

それもこれも、添加する理由は、日持ちや嵩増しが目的ですが、もう一つの大きな理由は、別にあるようにおもわれます。

それは、えごま油が、効能の割に希少な油で、かつ市場では高価な部類の食用油だからではないでしょうか。
身体に良い油ですから、なるべく高品質品を安価に提供できれば、と願わずにはいられません。


もっと、えごま油商品の詳細が知りたい方は、サンマザーのURLへ。   http://www.sunmother.net/

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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (3) [健康と食習慣]

えごま油は摂取するとすれば、1日の目安はどのくらいですか? 教えて下さい。】(神奈川県相模原市 男性Sさん)


[ひらめき]


えごま油の1日当たりの適正摂取量についてのご質問です。
私見ですが、大人であれば1日当たり3.7g-4.8g(下限)が適量でしょう。

小さじが5ccで、1cc=1mlですが、重量に直すと1cc=約1gと置き換えてもよろしいので、えごま油は小さじ1杯程度が適量と言うことになります。


厚生労働省の「2005年度版食事摂取基準」では、n-3系不飽和脂肪酸の18歳以上の1日当たりの摂取目標量は、2.2-2.9g(下限値)と設定されています。

えごま油には、n-3系不飽和脂肪酸であるα-リノレン酸が、55-65%の割合で含まれていますので、この比率から導き出せば、上記のえごま油の1日当たりの摂取必要量が求められます。

私たちの健康のために、毎日1日に小さじ1杯程度は食事時に摂っておきたいものです。
やはり、習慣化が大事です。

ただし、えごま油の摂りすぎは、腹下しの原因ともなりますので、控えめに。


えごま油商品の詳細はサンマザーのURL  http://www.sunmother.net/  をご参考にして下さい。

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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (2) [健康と食習慣]

えごま油は身体に良い、と聞きますがどうしてですかまた、虚弱体質の人にも安心して使えますか?】(埼玉県本庄市 女性Kさん)


[ひらめき]

えごま油は、シソ科の1年草の植物の種子(実)を搾ったもので、種子(実)からは35%程度の植物油が採れます。植物油の色は、濃い黄色です。搾りたての原油は、少量手にとっても菜種油などのようにドロッとしたべとつき感はなく、濃いが比較的サラッとした感じの油です。香りもほんのり生の紫蘇香が漂います。

このサラッとした、えごま油が「理想の油」として人の健康維持に欠かせません。

理由は、えごま油に55-60%程度も豊富に含まれる必須脂肪酸である、α-リノレン酸にあります。

ちょっと考えると、油の摂りすぎは身体に良くないように感じます。
しかし、油分の不足は、身体にとってもっと良くありません。
もう少しはっきり言えば、油にも「良い油分」と「悪い油分」があるのです。
そして、必須脂肪酸は「良い油分」であり、身体に「必要な油分」を構成する成分でもあります。

そもそも必須脂肪酸とは何でしょうか?
それは、人が体内で合成することができない脂肪酸であり、必ず食物として摂取しなければならない脂肪酸だからです。ですから不可欠脂肪酸とも呼ばれています。

この必須脂肪酸が食事から補われず、体内に不足すると、大変困ったことが起こります。
これはマウスを使った動物実験で確かめられています。
まず、皮膚や毛髪に異常が発生し、皮膚が乾燥肥厚し、表面剥脱などが生じます。また、皮膚や体内では細胞のセラミド(細胞膜の成分)のバリアー機能が減少し、細胞崩壊が始まります。
また、肝臓では脂肪蓄積が起こり、脂肪肝に至ります。

必須脂肪酸には、大きく分けて2種類の脂肪酸があります。
菜種油や大豆油に多く含まれるリノール酸というn-6系といわれる不飽和脂肪酸と、えごま油に多く含まれるn-3系不飽和脂肪酸の2種類です。

この2種の不飽和脂肪酸は、私たちの身体を形づくっている約60兆個といわれる細胞の細胞膜やミトコンドリア膜を構成する大切な要素となっているのです。

そして、私たちの身体のこの約60億個の細胞は、常に壊され、かつ生成されて代謝がなされており、細胞は新しく作られ、かつ廃棄されているのです。
この不飽和脂肪酸が不足すれば、新しい細胞を作れなくなってしまい、代謝が妨げられてしまいます。

また、最近の研究で、人のホルモン様(よう)物質で生理活性作用を司るプロスタグランジン(PG)の原料ともなっています。このPGの作用は、大変重要で、複雑多岐に渡ります。
皮膚の炎症・腫れ・痛み、アレルギー反応、血液凝固と血小板凝集、血圧と心機能、胃腸機能と消化酵素量、腎機能の各調節、分娩誘発や生殖機能の制御、各種ホルモン産生、神経伝達機能制御にも関係しています。


そして最も重要なことは、2種の必須脂肪酸が、互いに異なる働きを、すなわち活性したり制御したりの関係で、互いに補い合っていると言うことなのです。

いわば、自動車で分かりやすく説明すれば、2種の脂肪酸は互いにアクセルの役目を果たしたり、ブレーキの役目を果たし、互いに作用し補い合って快適なドライブを実現可能にしているということなのです。

現在健康と感じられている方にも、虚弱な体質を心配されている方にも、新しい身体を維持していくためには、
2種の必須脂肪酸は欠かせないものなのです。
特に、えごま油に含まれているα-リノレン酸という必須脂肪酸は、現在の私たちの食生活には不足気味です。


えごま油の詳しい内容はサンマザーのURLもご参考に!  http://www.sunmother.net/


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えごま油の素朴な疑問・質問 Q&A (1) [健康と食習慣]

「えごま油」って、胡麻の一種ですか?】(千葉県柏市 女性Sさん)


[ひらめき]

「えごま」は、漢字で「荏胡麻」とも表記しますので、胡麻(ゴマ)科の植物かと勘違いされそうですが、まったく別種で、「紫蘇(しそ)」科の1年草植物です。

胡麻やゴマ油には、近年食物アレルギーがあることが知られるようになりましたが、シソ科の「えごま」にはアレルギー物質は含まれません。えごま油は、アレルギー対策(アトピーエイド)の胡麻油代用品としても安心して使用できます。

大葉(青じそ)や赤しそと同じ種類に属しますが、亜種と呼ばれるもので、よく間違われます。
スーパーの食品売り場などでも、大葉(青じそ)として荏胡麻の葉が販売されることがありますが、それほどよく似ています。

原産地は、インド北部から中国・雲南省の高地に生息していたものが、東南アジア各地、中国を経て朝鮮半島、日本へと伝来されました。ちなみに、胡麻もインドが原産と言われています。

日本各地の古代遺跡にも栽培の痕跡が残るそうですが、記録としては平安時代の寺院での製造加工の記述が見えるようです。

戦国の武将、斎藤道三が美濃で油(えごま油)売りの行商で身を立て、大名にまで出世した話は有名です。
江戸時代中期頃までは、盛んに全国各地で栽培され、食用のほかには、照明に使う灯明油としての用途が重要でした。また、乾性油であるため、傘張り(雨漏り防止)や家具などの塗料としても重宝されました。

しかしながら、江戸時代後期より菜種油が伝来・普及したことにより、その栽培はすたれ、需要は取って代わられることになりました。

現在でも、福島や岩手など東北地方、長野や岐阜といった地方で、伝統食材として、地産地消的に残っています。しかし、零細な農家の副業として栽培収量は少なく、一般の流通が困難であり、希少な作物です。

東北地方では、地方名として「十念(じゅうねん)」と呼ばれます。理由は、寒村地にあっても栽培でき、栄養価が高く、食せば10年長生きできる、との謂われがあります。

また、内陸部山間地では、魚油は希少で「えごま油」は「畑の青魚」と呼ばれ、代用品として貴重な食材でした。

もっと詳しく商品等のことが知りたい方は、 サンマザーURL  http://www.sunmother.net/ へ。




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